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【FP監修】大雨・洪水・ゲリラ豪雨による水害は火災保険で補償される?補償範囲についても紹介。

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監修者

ファイナンシャルプランナー 濱田環

【経歴】 1級FP技能士、CFP認定者。大手損害保険会社、大手生命保険会社等の勤務を経て、お金を心理学からもアプローチするファイナンシャルプランナーとして独立。1年で家計管理を卒業できるほどお金に強くなる「たまるん式メリハリ家計簿」を開発。貯める金額に着目せず、使いたい目的に着目する心理学をベースにした、未来思考のお金の管理方法をブログ、セミナーなどで伝えている。執筆、才能開花の個人セッションなどの活動も行っている。

今回は火災保険の「水災」で補償されるケースを紹介していきます。

FP

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火災保険の「風災補償」と「水災補償」と「水濡れ補償」は似ていて、どこからどこまでがどの補償でカバーできるのかわかりにくいです。
台風の災害は、風だけでなく洪水などの災害も複合的に発生します。

そんな時はどの補償を付けていれば保険金を受け取れるのかについても説明していきましょう。

※ この記事は、2025年2月時点での情報を参考にしています。

目次

火災保険の「水災(水害)」補償とは?

水災(水害)とは、洪水、高潮、土砂崩れ等による損害のことをいいます。

そのため、水災、風災、水濡れの補償の違いは、

事例補償
台風の強風で屋根が飛ばされてしまった場合風災 ○
水災 ×
水濡れ ×
台風によって河川が決壊し、家に水が浸水してきてしまった場合風災 ×
水災 ○
水濡れ ×
給水管が破裂して室内が水浸しになってしまった場合風災 ×
水災 ×
水濡れ ○

このように、風による被害なのか、洪水や土砂崩れによる被害なのか、水が漏れてきたことによる被害なのかによって補償は異なります。

火災保険の場合、どのような原因で損害が発生したのかによって補償が変わってきます。

FP

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水での被害だからと言って水災で全て補償を受けられるわけではないのでご注意ください。

火災保険「水災」で補償される事例を紹介!

先ほど、ご紹介したように、「水災」は、洪水、高潮、土砂崩れによる損害を補償してくれるものです。

それでは、具体的な事例を紹介していきましょう。

「水災」で補償される事例

  • 集中豪雨で自宅が床上浸水してしまった(建物・家財)
  • 台風で川が氾濫し、床上浸水して、壁の張り替えが必要になってしまった(建物)
  • 豪雨によって山が土砂崩れを起こし、建物が流されてしまった(建物・家財)
  • 洪水で床上浸水し、建物が損壊してしまった(建物)
  • 洪水による床上浸水のせいで、家具が壊れてしまった(家財)
  • 床上浸水が発生し、家電製品、家具などが壊れてしまった(家財)

水災での補償は、近くの川が台風や豪雨によって決壊し氾濫してしまったり、裏山が土砂崩れを起こした際に保険金を受け取れるものですが、都市に家があるからといって、安易に火災保険の「水災」を外すことはキケンです。

都市での水災の危険性
最近では、都市においても水が行き場を失って溢れ出す【都市型洪水】が増えてきています。
近くに川や山が無かったとしても、マンホールから下水が吹き上げて、都市でも洪水が起こっています。
川や山だけでなく、水災の危険があることを覚えておきましょう。

【床上浸水】とは?
床上浸水とは、居住の用に供する部分の床より上に浸水する状態のことです。
床には、土間やたたきなどは含まれません。

水災(水害)で保険金がもらえた実例・口コミを紹介!

台風時期に河川の氾濫により自宅の1階部分が浸水してしまいました。畳等はもちろんですが床板はカビが生え傷んで使用出来なくなり保険金を受け取りました。


  • 保険対象:建物
  • 受け取った保険金額:340万円
  • 受け取るまでの期間:3ヶ月
  • 保険会社:東京海上日動

集中豪雨にて、家財が流された経緯から、家財保険がおりました。

  • 保険対象:家財
  • 受け取った保険金額:50万円
  • 受け取るまでの期間:3か月
  • 保険会社:損保ジャパン

※アンケート概要「火災保険で保険金を受け取った方への補償内容に関する調査」ウィズマネ編集部,調査期間2020年2月~2020年3月.

火災保険「水災」には保険金に支払い条件あり!

火災保険の「水災」には、保険金が支払われるための支払い条件が設定されています。

水災の支払い条件は各火災保険によって異なりますが、大半の火災保険会社では

  • 損害割合が30%以上の場合
  • 床上浸水もしくは地盤面より45cmを超える浸水

と設定されています。

ただ、各火災保険会社によって少し異なりますので、各火災保険会社の「水災」の支払い条件をまとめました。
特に「水災」に注意が必要な地域の方は参考にしてみてくださいね。

各火災保険の「水災」の支払い条件

火災保険会社「水災」支払い条件
  • 損害割合が30%以上の場合
  • 床上浸水もしくは地盤面より45cmを超える浸水
AIG損保「ホームプロテクト総合保険」
  • 損害割合が30%以上の場合
  • 床上浸水または地盤面より45cmを超える浸水を被り、損害割合が30%未満の場合
  • 損害割合が30%以上の場合
  • 床上浸水したことにより建物が損害を受けた場合
NIA「住宅総合保険」損害額を補償(保険金額×損害額÷保険価額×縮小割合70%=水害保険金の額)
SOMPOダイレクト(旧:セゾン自動車火災)「じぶんでえらべる火災保険」床上浸水以上の場合に損害額を補償

このように、支払い条件を設定している火災保険会社が多くなっています。

各保険会社の水災の支払い条件については、表に記載されている条件は随時変更されている可能性があります。
保険商品名だけ判断せず、始期日ごとの約款と、特約やプランによって異なるため注意が必要です。

水災で損害を受けても、支払い条件以上の損害でなければ補償してくれません。

FP

FP

火災保険の「水災」について比較する場合は【支払い条件】についても確認する必要があります。

注意!火災保険の「水災」でコレは補償されない!

火災保険の「水災」では補償されないケースもあります。

それが、津波が原因による建物や家財が流されてしまった場合です。

火災保険では、津波や地震による津波、噴火による津波が原因の損害については補償してくれません。
津波による損害も補償する場合は、『地震保険』への加入が必要となりますのでご注意ください。

水の損害は必ず「水災補償」というわけではありません。
地震による津波は火災保険では補償されませんので、地震保険への加入も十分に検討してください。