
賃貸住宅用火災保険の選び方
賃貸住宅に住んでいる方も火災保険に加入することをおすすめします。
賃貸住宅の場合、物件の契約をした時に不動産会社から
「この火災保険に入ってください。」
と言われて、言われるがままに契約した方が多いと思いますが、賃貸住宅の火災保険も自由に選んで加入することができるのです。
賃貸住宅の場合は火災保険をかけるのは「家財」のみとなります。
「建物」には貸主が火災保険に加入しているので、「建物」にかける必要はありません。
では、どのように賃貸住宅の火災保険は選べばいいのでしょうか?
今回は、賃貸住宅の火災保険の選び方についてご紹介していきたいと思います。
火災保険【賃貸用】の選び方
家財の評価方法で選ぶ!
火災保険の家財の評価の方法は2種類あります。
再調達価額(新価)と時価です。
再調達価額(新価)
保険の対象である家財を新しく購入するために必要な額を基準にした評価額です。
再調達価額の評価であれば、損害保険金だけで十分な復旧が可能な保険金額となります。
時価
再調達価額から、損害が生じた時点において年月の経過や使用による消耗分を差し引いた額を基準にした評価額です。
例えば
賃貸住宅に住む時に全ての家財の購入額が100万円だった場合
●再調達価額(新価)・・・いつ火災にあっても100万円もらうことができる
●時価・・・5年たってから火災にあったら、100万円ー5年経過して劣化した分
最近では、時価で評価する保険は少なくなっていますので、ほとんどの保険会社の火災保険で再調達価額での評価とはなります。
しかし、保険会社の中には通常は時価での評価で、オプション(特約)を付けると再調達価額の評価になるという保険もあります。
再調達価額での評価でないと損害を負った場合に十分な補償を受けられないので、保険会社の火災保険で家財の評価の方法について確認してから、契約することが重要です。
補償内容で選ぶ!
家財の一般的な補償内容は、
- 火災
- 落雷
- 破裂・爆発
- 風災・ひょう災・雪災
- 水災
- 建物外部からの物体の落下・飛来・衝突
- 水濡れ
- 騒じょう・労働争議などに伴う暴力行為・破壊行為
- 盗難による盗取・損傷・汚損
- 不測かつ突発的な事故
保険会社の中には、引っ越し中の家財の事故や持ち出し家財補償を基本の補償としているところもあります。
この補償内容をどこまでつけるのか?ということで加入する保険会社は変わってきます。
例えば
セコム損保「セコム安心マイホーム保険」
基本の補償
- 火災、落雷、破裂・爆発
- 風災・雹災・雪災
- 盗難、通貨等の盗難
- 建物の外部からの物体の落下、飛来、衝突等
- 給排水設備の事故等による水濡れ
- 騒擾、労働争議に伴う暴力・破壊行為
- 水災
契約プランは3つ用意されており、
- ワイドプラン・・・①~⑦の補償全て
- ベーシックプラン・・・①~⑥の補償(⑦の水災は補償対象外)
- スリムプラン・・・①~③の補償のみ
となっています。
幅広く補償を付けたいか、マンションで水災の補償は必要ないのか、最低限の補償のみで問題ないのかというように選ぶことができます。
セコム損保の火災保険の詳しい内容はこちらでご紹介しています。
損保ジャパン「THE 家財の保険」
基本の補償
- 火災、落雷、破裂・爆発
- 風災、雹災、雪災
- 水災
- 盗難による盗取・損傷・汚損
- 建物外部からの物体の落下・飛来、水濡れ、騒擾など
- 不測かつ突発的な事故
契約プランが6つあり、
- ベーシック(Ⅰ型)・・・全て補償範囲
- ベーシック(Ⅰ型)水災なし・・・水災以外補償範囲
- ベーシック(Ⅱ型)・・・突発的な事故以外補償範囲
- ベーシック(Ⅱ型)水災なし・・・突発的な事故と水災以外補償範囲
- スリム(Ⅰ型)・・・火災、落雷、破裂・爆発、風災・ひょう災・雪災、水災のみ
- スリム(Ⅱ型)・・・火災、落雷、破裂・爆発、風災・ひょう災・雪災のみ
となっているので、付けたい補償が付いているプランに契約することになります。
1つ1つの補償を付けたり外したりすることはできませんが、6つの契約プランの中から一番必要な補償が入っているプランに加入することができます。
損保ジャパンの火災保険の詳しい内容はこちらでご紹介しています。
楽天損保「ホームアシスト」
基本の補償
- 火災・落雷・破裂または爆発
- 風災・雹(ひょう)災・雪災
- 水災 ※特約によって外すことも可
- 建物の外部からの物体の衝突等 ※特約によって外すことも可
- 水濡れ ※特約によって外すことも可
- 騒じょうまたは労働争議等 ※特約によって外すことも可
- 盗難 ※特約によって外すことも可
- 不測かつ突発的な事故(破損・汚損等)※特約によって外すことも可
楽天損保「ホームアシスト」では、補償内容は火災補償、風災補償以外は特約によって外すことも可能なので、自宅に必要な補償のみで契約することが可能です。
このように、基本の補償内容は保険会社ごとにあまり変わりはありませんが、どんな補償を対象とするのかによって選ぶ保険会社が変わってくるのです。
この例では、
必要な補償は自分で選びたい!方
マンションの高層階に住んでいるから"水災"を補償対象外にしたい!方
補償は火災と風災の最低限でいい!方
のように人によって選ぶ保険会社が変わってきます。

FP
費用保険金で選ぶ!
費用保険金は、損害保険金以外に支払われる保険金のことです。
火災が起きた時に必要な費用は、新しい家財を購入する費用だけではありません。
燃え残った家財を片づける費用や燃えた家には住めないので他の家に移り住むための一時的な宿泊費用などが必要となります。
この「費用保険金」にはいろいろな種類があります。
代表的な費用保険金
・残存物取片づけ費用
・地震火災費用保険金
・臨時費用保険金
代表的な費用保険金以外にも、各保険会社によって選択できる費用保険金は変わります。
費用保険金の一部を自動的に付帯されるようになっている保険や、全ての費用保険金が任意で必要なもののみを選択できる保険などがあります。
例えば
日新火災「お部屋を借りるときの保険」
費用保険金
- 修理費用
- 被害事故法律相談費用等
のみとなっています。
必要以上の費用保険金が支払われないので、保険料が抑えられます。
損保ジャパン「THE 家財の保険」
費用保険金
- 地震火災費用保険金
- 臨時費用保険金
- 損害防止費用
- 復旧不随費用
この費用保険金全てが全てのプランに自動で付帯されるようになっています。
同居人がいる場合は、その同居人の家財が火災で燃えてしまった場合にも補償されます。
損保ジャパンの火災保険の詳しい内容はこちらでご紹介しています。
日新火災の「お部屋を借りるときの保険」、損保ジャパンの「THE 家財の保険」を比較しただけでも、費用保険金の種類が異なります。
この例では、
同居人がいるから同居人の家財も補償してほしい!方
少しでも保険料安くしたい、自分でできるものは保険金は必要ない!方
もし、こんな事故にあったら・・・と考えながら必要な保険金なのかいらないのかを判断しましょう。

FP
本当に必要ないのかと考えることが大切です。
オプション(特約)で選ぶ!
各保険会社によって、付けられるオプション(特約)は異なります。
オプション(特約)では、火災を起こしてしまって貸主に賠償責任を負う場合の費用を補償してくれたり、生活している中で他人にけがをさせてしまった時に賠償責任を負った場合に保険金を受け取れるものがあります。
主なオプション(特約)
・借家人賠償責任補償特約
・個人賠償責任特約
オプション(特約)では、家財に対する補償ではなく生活の中で起こる可能性のあることを補償してくれるものが多いです。
特に、賃貸住宅で火災を起こしてしまった場合、貸主に賠償責任を負う可能性が高いので保険会社によっては"借家人賠償責任補償特約"を自動付帯としている保険もあります。
例えば
共栄火災の「すまいるリビング」
オプション(特約)基本付帯
- 借家人賠償責任
- 修理費用
任意付帯
- 個人賠償責任特約 国内のみ示談交渉サービスあり
- 携行品損害特約 自己負担額1万円
- 類焼損害特約
共栄火災の「すまいるリビング」では、借家人賠償責任が基本付帯となっているので、賃貸住宅でも安心して住むことができます。
あいおいニッセイ同和損保の「タフ・住まいの保険」
オプション(特約)
- 事故時諸費用(火災・風水災等限定)保険金
- 建物全壊時一時金特約(地震・噴火・津波)
- ライフライン停止時仮すまい費用等特約
- 特定機械設備水災補償特約
- 建物省エネ化費用特約
- 建物電気的・機械的事故特約
- 類焼損害・失火見舞費用特約
- 日常生活賠償特約
- 受託物賠償特約
- 弁護士費用特約
- 自宅外家財特約
- 家財明記物件特約
- 屋外明記物件特約
- 借家賠償・修理費用特約
- 家賃収入特約
- 家主費用特約
- 賃貸建物所有者賠償(示談代行なし)特約
- マンション居住者包括賠償特約
任意で選択することができます。
日常生活賠償特約という、日常生活における賠償事故に対する補償もあります。
あいおいニッセイ同和損保の火災保険の詳しい内容はこちらでご紹介しています。
保険会社によって、設けているオプション(特約)は異なるので、自動で付帯されているのかだけでなく、補償してほしい特約があるかどうかでも保険会社を選ぶことができます。
この例では、
自分が火災を起こしてしまった時に、近隣の家を巻き込んでしまったら損害を補償するだけじゃなくて、見舞金も渡したい。方
貸主に対する賠償責任を負った場合の補償は絶対につけたい!方
オプション(特約)では幅広い内容を補償してくれます。

FP
そんな時は、賃貸住宅入居者は借家人賠償責任は必ずつけておいた方が良い特約となっていますので、借家人賠償責任だけでもつけることをおすすめします。
今回は賃貸住宅入居者向けにどのように火災保険を選べばいいのか?についてご紹介しました。
今回ご紹介した保険会社の火災保険は一例なので、もっと詳しく比較したい場合は、保険会社ごとに火災保険の内容をまとめていますので、そちらをご覧ください。
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今回ご紹介したいのが、無料見積もりサービス「ウィズマネ火災保険」です。
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FP
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FP
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