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台風による被害は火災保険で補償される?

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監修者

ファイナンシャルプランナー 竹国弘城

【経歴】 証券会社、保険代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。より多くの方がお金について自ら考え行動できるよう、お金に関するコンサルティング業務、執筆業務などを行う。RAPPORT Consulting Office(ラポール・コンサルティングオフィス)代表。1級ファイナンシャルプランニング技能士/CFP

夏から秋にかけて、よく台風が発生しています。
最近では、台風が上陸した地域で大きな被害がでて交通機関がストップすることもありますよね。

台風で竜巻などが発生している地域もあると思います。
台風の被害にあった場合に、何の保険でどんな補償を受け取ることができるか知っていますか?

全然わからないと、実際に被害にあってしまったら大変困ることになります。

では、今回は火災保険で台風被害の補償を受け取ることができるのかについてご紹介しましょう。

目次

台風の発生・上陸頻度

FP

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毎年どのくらい台風が発生していて、日本に上陸するか知っているでしょうか?

「結構多い」「10くらい?」というような印象を持っている方もいるかもしれません。

台風の発生数

2024年(9月時点)の台風発生数は、13です。

2023年までの過去5年間の発生数を見てみると・・・
2023年:17
2022年:25
2021年:22
2020年:23
2019年:29
2018年:29
2017年:27

台風は、大体1年間で約20発生しています。

出典:気象庁

FP

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今年(2024年)も、今後台風が発生する可能性が高いです。

台風の上陸数

2024年(9月時点)の台風上陸数は、2です。

2024年までの過去5年間の上陸数を見てみると・・・
2023年・・・1
2022年・・・3
2021年・・・3
2020年・・・0
2019年・・・5
2018年・・・5
2017年・・・4

台風が日本に上陸している数は年間3くらいとなっています。

出典:気象庁

「台風は発生してるけど、上陸はあんまりしていないのであれば、台風のことなんてあんまり考えなくていいか。」

と思うかもしれませんが、それは違います!!

FP

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台風は上陸数は少なくても、最近では台風の勢力が大きく上陸しなくても被害にあうことがあります。
上陸数のみを鵜呑みにするのではなく、台風の勢力が高いことがあるので、台風の被害に合わないとは言い切れません。

台風の被害にあった時のために、補償についてしっかり覚えておきましょう。

台風の被害は火災保険で補償されるのか?

台風の風で損害が発生した場合

台風で屋根が飛ばされたり、屋根の雨どいが外れてしまった場合
この場合、風災の補償を付けていれば火災保険で補償されます。

台風の風で屋根や雨どいが外れてしまった場合は、風災で補償されます。
風災補償は多くの火災保険で基本補償となっていますが、最近は任意で風災を外せる商品も増えています。
風災補償の有無はよく確認しておきましょう。

屋根や雨どいが外れてしまった時の補償は、保険対象が建物の場合のみ補償されますので【家財のみ】を保険対象としている場合には補償されないのでご注意ください。

台風の風災で保険金を受け取った実例・口コミを紹介!

台風の影響でテレビアンテナが損傷し補償してもらいました。

  • 保険対象:建物
  • 受け取った保険金額:1万円
  • 受け取るまでの期間:1ヶ月
  • 保険会社:東京海上日動

台風による暴風で、2階のベランダの波形の屋根と、屋外にあった波形の屋根が全て吹き飛んでしまったので、補償してもらいました。


  • 保険対象:建物
  • 受け取った保険金額:91,962円
  • 受け取るまでの期間:1ヶ月半
  • 保険会社:楽天損保

台風の雨で損害が発生した場合

台風の時は雨も降りますよね。
大雨で浸水したり、雨漏りとかの場合はどうなるか知っているでしょうか?

FP

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大雨で浸水した場合と、雨漏りの場合についてご紹介していきます。

大雨で床上浸水してしまった場合
この場合は、水災の補償を付けていれば補償されます。

河川の洪水や大雨で床上浸水してしまった場合は、火災保険の水災で補償されます。
水災は、契約プランによっては補償対象となっていないこともあるので、マンションの高層階に住んでいる以外はつけておいた方が良いでしょう。

FP

FP

水災の補償は、保険金が支払われる条件が設けられていることが多いです。

例えば(AIG損保の場合)
建物または家財の再調達価額の30%以上の損害が生じた場合
床上浸水または地盤面より45cmを超える浸水を被り、建物または家財の再調達価額の30%未満の損害が生じた場合

AIG損保
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AIG損保の補償をみる

洪水や大雨での浸水だけではなく、土砂崩れで家が流されてしまった場合でも火災保険の水災で補償されます。

台風の水災で保険金を受け取った実例・口コミを紹介!

台風時期に河川の氾濫により自宅の1階部分が浸水してしまいました、畳等はもちろんですが床板はカビが生え傷んで使用出来なくなり補償してもらいました。


  • 保険対象:建物
  • 受け取った保険金額:340万円
  • 受け取るまでの期間:3ヶ月
  • 保険会社:東京海上日動

台風で家の近くの川が氾濫して、倉庫の中身が全部水に浸かり、泥だらけになり補償してもらいました。


  • 保険対象:家財
  • 受け取った保険金額:約10万円
  • 受け取るまでの期間:約1ヶ月
  • 保険会社:AIG損保

雨漏りが発生した場合

台風で雨漏りしてしまった場合
経年劣化の雨漏りは、火災保険の補償対象にはなりません

雨漏りは、建物が本来備えている機能を持っていない状態と判断され補償の対象とはなりません。

雨漏り以外にも・・・

  • 屋根のずれや老朽化による雨漏り
  • 屋根や壁面からの雨水のしみ込みによる損害
  • 扉や窓の閉め忘れによる雨水の吹き込みによる損害
  • 扉・窓、通気孔のすきまからの吹き込みによる損害

このような場合でも、火災保険の補償対象外となります。
ただし、強風で飛んできたもので窓が割れ、雨や風が吹き込んだことによる損害は「風災」で補償されます。

火災保険で補償される雨漏りもある!

雨漏りは火災保険では補償されないとご紹介しましたが、補償される雨漏りもあります。
それは、自然災害によって引き起こされた雨漏りです。

雨漏りを火災保険で補償してもらうには、経年劣化ではなく台風などの自然災害による雨漏りであることを証明する必要があります。

火災保険で補償対象となる雨漏り

  • 台風で屋根が壊れて、雨が建物内部に吹き込んできたことによる雨漏り
  • 大雪の影響で屋根が壊れてしまったことによる雨漏り
  • 竜巻の影響で、建物の屋根が壊れてしまったことによる雨漏り
  • 豪雪で屋根が破損してしまったことによる雨漏り

このような場合は、風災補償を付けていれば補償されます。

雨漏りの補償についてはこちらで詳しく紹介しています
雨漏り補償
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監修者ファイナンシャルプランナー 岩崎祐二 【経歴】 国立大学卒業後、建築設計事務所へ入社。将来のキャリアについて悩みながら転職、大手設計事務所やゼネコンで勤務。キャリアの悩みや転職経験から、人生を描 ...

雨漏りの補償をみる
FP

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つまり、「経年劣化による雨漏りは補償されない」のです。

もともと建物自体に問題がある場合は火災保険では補償されません。
台風が来る前にはしっかり家に問題が無いか事前にチェックしておくと良いかもしれません。

台風が原因で家に損害があった場合は補償されます。
火災保険に加入していなかったり、風災や水災の補償を付けていなければ補償されませんので、火災保険の加入状況についても確認しておきましょう。