
火災保険「共済」と「保険会社」は何が違うの?掛金と保険料も比較!
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火災保険というと保険会社で契約できるものですが、同じように家の保障として共済でも火災に対する保険をかけることができます。
しかし、保険と共済にはどのような違いがあるのか知っていますか?
わからない人が多いと思います。
今回は共済と保険について詳しく紹介していきましょう。
共済と保険会社の火災・地震保障の違い
火災保険・地震保険という視点から、共済と保険会社について紹介していきます。
共済は、組合員の『協同救済=相互扶助』を制度化したものと言われています。
そのため、共済で火災や地震の保障に加入するためには出資金を支払って組合員になる必要があります。
基本的にどの共済も出資金を支払えば、だれでも組合員になることができます。
共済の出資金について
組合員になるための出資金は共済によって異なります。
【参考:共済の出資金】
- こくみん共済coop(旧 全労済)・・・1,000円以上を推奨(1口100円以上の出資でも可能)
- JA共済・・・各JA共済によって出資金は異なる
- 県民共済・・・1口100円を2口(200円)
県民共済が一番出資金は安そうです。
共済に加入する時は、組合員になる必要があるので、出資金が少ない方が嬉しいですよね。
保険会社の火災保険に加入する場合は、組合員という制度はないので火災保険料のみを支払えば契約することができます。
共済は組合員同士が助け合うというものなので、共済で契約するのであれば出資金を支払って組合員にならなければいけません。
火災・地震保障にはどんな違いがあるの?
火災・地震保障で共済と保険会社の大きな違いは、共済の場合は火災と地震の保障が1つの共済にまとめられていて、保険会社では火災保険と地震保険に分かれているということです
共済:こくみん共済coop(旧 全労済)
こくみん共済coop「住まいる共済」では、火災共済と自然災害共済が組み合わさっています。
「住まいる共済」の火災共済部分のみ選択して加入することもできますが、自然災害共済のみ選択して加入することはできません。
つまり、「住まいる共済」に加入して火災共済・自然災害共済を選択し加入すれば、火災・風水災・地震について保障を受けることができるということです。

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AIG損保「ホームプロテクト総合保険」では、基本補償の中に火災や風水災、破損汚損の補償が付いています。
契約プランによって、不必要な補償は外すことができます。
しかし、AIG損保「ホームプロテクト総合保険」に加入するだけでは、地震による損害について補償されません。
地震による損害を補償してもらうためには、地震保険に加入しなければいけません。

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共済と保険会社だと保険料はどのくらい違うのでしょうか?

FP
しかし、できるだけ同じ条件で料金を比較してみました。
比較条件
共済・・・県民共済「新型火災共済」、保険会社・・・セコム損保「セコム安心マイホーム保険」
- 建物構造:木造戸建て
- 保険(共済)金:建物2,000万円、家財1,000万円
- 補償(保障)内容:基本補償全て
- 特約:なし
- 保険期間:1年
- 都道府県:東京都
共済:県民共済
県民共済の中でも東京都にある建物という条件に設定したため、都民共済の掛金を比較しました。
都民共済の1年間の掛金は地震保障込みで45,600円でした。
保険会社:セコム損保
セコム損保の基本補償に地震保険を付けると保険料は1年間で99,320円でした。

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FP
できるだけ同じ条件下での比較としていますが、細かく保障内容を見ていくと都民共済には盗難や破損汚損などの保障はついていません。
そのため、今回の比較では共済の方が保険会社よりも掛金が安いですが、料金だけの比較は危険ということです。
共済と保険会社の中でも、それぞれ特徴があります。
共済だから保険会社だからと決めつけるのではなく、自宅に必要な補償で無駄のない料金のところはどこなのかをしっかり検討し加入することが大切です。