
土地の有効活用方法6つを紹介
土地を有効活用するための代表的な方法として
- 等価交換方式
- 事業受託方式
- 土地信託方式
- 定期借地権方式
- 自己建設方式
- 建設協力金方式
の6つがあります。

等価交換方式とは?
等価交換方式とは?
両者が土地と建物を等価交換するため、等価交換方式と言われています。
- 資金負担:開発業者
- 所有権:土地所有者・開発業者の両者で分ける
土地所有者は、建物の専用部分を取得できます。
借地権や底地も等価交換の対象となります。
等価交換方式には
- 全部譲渡方式・・・土地の全部を開発業者に譲渡し、土地の所有者は出資割合に応じた土地付き建物を取得する。
- 部分譲渡方式・・・土地の一部を開発業者に譲渡し、建物建設後、譲渡した土地の価額に相当する分の建物を取得する。
の2種類があります。
メリット
- 建築資金が必要なく安定した収入が得られる
- 土地と建物の買換え・交換に関わる課税の繰り延べ適用を受けられる
デメリット
- 土地を開発業者と共有しなくてはならない
事業受託方式とは?
事業受託方式とは?
- 資金負担:土地所有者
- 所有権:土地所有者
土地・建物の権利は土地所有者が維持・取得をします。
メリット
- 開発業者から事業ノウハウを教えてもらうことができる
デメリット
- 建設資金や事業報酬の負担がある
土地信託方式とは?
土地信託方式とは?
- 資金負担:信託銀行
- 所有権:土地所有者(契約期間中の土地の名義は信託銀行に移る)
収益への課税負担は原則、土地所有者に対して行われます。
これを実質所有者課税の原則と言います。
メリット
- 基本的に自己資金や借入金が不要
- 事業の全てを信託銀行に任せられる
- 契約終了時に土地・建物が返却される
デメリット
- 配当は保証されない(運用実績によって変動あり)
定期借地権方式とは?
定期借地権方式とは?
- 資金負担:なし
- 所有権:土地は土地所有者、建物は借地権者
原則、契約期間終了後は更地で返還されます。
メリット
- 資金負担がなく、比較的安定収入が得られる
デメリット
- 一般的に建物の賃貸収入より少ない
自己建設方式とは?
自己建設方式とは?
- 資金負担:土地所有者
- 所有権:土地所有者
事業の企画・資金調達・管理運営まで全て土地所有者が行います。
メリット
- 土地所有者が全ての収益を受け取ることが可能
デメリット
- 建設・管理などを土地所有者が行わなければならない
建設協力金方式とは?
建設協力金方式とは?
- 資金負担:土地所有者(テナントから資金調達)
- 所有権:土地所有者
メリット
- 建設資金のための借り入れが不要で、金利もかからない
- テナントが中途解約した場合、保証金の返済義務がなくなる
デメリット
- テナント撤退後の処理が面倒