【2025年最新版】一戸建て人気の火災保険ランキングTOP5
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「一戸建ての火災保険、どうやって選べばいいか分からない・・・。」
という方も多いのではないでしょうか。
補償の種類が多く、必要かどうか判断がつきにくい特約もたくさんあります。さらに保険会社ごとに保険料やサービス内容が違うため、比較しづらいのが実情です。
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広告や評判だけではわからない、リアルな「選ばれている保険」の傾向が見えてきます。
多くの契約者が選んだ保険には、それぞれ理由があります。
この記事では、どの保険会社が選ばれているのか、そして保険料はどのくらいが相場なのかを紹介していきます。
一戸建ての火災保険選びが難しい理由とは?
一戸建ての火災保険は、実はかなり選ぶのが難しい保険です。
というのも、補償の組み合わせがとても多く、「火災・風災」だけでなく「水災」「盗難」「破損」「家財補償」「地震保険」など、特約を足すことで補償内容はどんどん増えていきます。
「とりあえず全部入れる」と保険料は高くなるし、かといって削りすぎると万が一のときに困る。そのさじ加減が難しいのです。
さらに、保険会社ごとに保険料の算出方法も違います。
例えば、同じ補償内容でも、築年数や建物の構造、所在地の違いによって保険料が2~3倍違うケースも珍しくありません。
何社か見積もりをとって比べてみないと、本当に高いか安いかすら判断がつかないのが実情です。
また、「自分と同じような家ではどの保険を選んでいるんだろう?」と気になる方も多いと思います。
たとえば、築20年の木造住宅で契約された保険や、子育て世帯が選んだ補償内容、保険料の支払い方法など、こうした実際の契約例をまとめて見られることは、意外と少ないのが現状です。
だからこそ、実際に契約された火災保険の傾向を知ることで、火災保険選びの参考にしていただければと思います。
2025年最新版|一戸建てで人気の火災保険ランキングTOP5
調査概要
- 調査対象:ウィズマネ火災保険一括見積りサービスを通じて契約に至った一戸建て住宅の成約データ
- 調査期間:2023年6月〜2025年5月
- 対象件数:257件
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全体における保険会社別の成約シェア上位5社をご紹介していきます。
| 順位 | 保険会社 | 成約シェア(%) | 補償タイプの傾向 | 契約傾向データ |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 三井住友海上 | 42.8% | オールリスク型 | 木造築古+一括5年契約が多い |
| 2位 | あいおいニッセイ同和損保 | 22.6% | バランス型 | 1年契約が中心、保険料平均やや低め |
| 3位 | 損保ジャパン | 14.8% | 水災・風災補償型 | 水災の希望率がやや高い、月払いも一定数 |
| 4位 | 東京海上日動 | 8.6% | 基本補償型 | 地震保険の希望率が高め |
| 5位 | 共栄火災 | 4.7% | 地域密着型 | 地震や水災補償を希望する割合が高め |
三井住友海上の契約傾向を読み解くと・・・
- 契約期間「1年契約」:50.9%
- 支払い方法「一括払い」:78.2%
- 水災補償の希望:14.1%
- 地震保険の希望:33.7%
- 家財補償の希望:9.5%
短期契約・一括払いを選ぶ傾向が強く、補償範囲は比較的コンパクトに設定されるケースが目立ちます。
あいおいニッセイ同和損保の契約傾向を読み解くと・・・
- 契約期間「1年契約」:63.8%
- 支払い方法「一括払い」:82.8%
- 水災補償の希望:45.7%
- 地震保険の希望:61.7%
- 家財補償の希望:15.2%
1年契約かつ補償をしっかりつけたバランス型の契約が多く、価格と内容の両立を重視する傾向が見られます。
損保ジャパンの契約傾向を読み解くと・・・
- 契約期間「1年契約」:26.3%
- 支払い方法「一括払い」:89.5%
- 水災補償の希望:22.2%
- 地震保険の希望:46.9%
- 家財補償の希望:48.3%
長期契約を選ぶ方が多く、家財補償を含む充実補償型が目立ちます。地震対策も意識されている傾向です。
東京海上日動の契約傾向を読み解くと・・・
- 契約期間「1年契約」:45.5%
- 支払い方法「一括払い」:95.5%
- 水災補償の希望:47.1%
- 地震保険の希望:66.7%
- 家財補償の希望:25.0%
補償範囲を厚くする契約が多く、ブランド信頼による“守り重視”の傾向が読み取れます。
共栄火災の契約傾向を読み解くと・・・
- 契約期間「1年契約」:45.5%
- 支払い方法「一括払い」:45.5%
- 水災補償の希望:50.0%
- 地震保険の希望:70.0%
- 家財補償の希望:36.4%
支払い方法が一括と月払いで分かれ、地震や水災補償を希望する割合が高め。手堅い契約設計が選ばれているようです。
保険料はいくらが相場?
火災保険を選ぶうえで、やはり気になるのが「いくらかかるのか?」という保険料の相場だと思います。
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年間3~5万円がボリュームゾーン
- 「1年契約 × 一括払い」では、年間3~5万円の契約がもっとも多い
- 中央値は約39,000円
「1年契約 × 一括払い」で契約された保険料を見てみると、もっとも多いのが年間3万円~5万円のゾーンでした。
中央値は約39,000円で、最も安いケースでは2万円台、反対に手厚い補償を付けた契約では5万円を超えるケースも見られました。
補償範囲や免責金額の設定によって幅があるものの、初めて契約する方はこの価格帯をひとつの目安にできます。
月払い・長期契約ではどう変わる?
- 月払いの場合:年換算で約3.5万円〜4.5万円が中心
- 長期契約(5年×一括払い):年換算で2万円台〜3万円台前半の契約も
月払いを選んだ場合、年換算にすると約3.5万円~4.5万円の契約が多く見られました。
一括払いに比べて割高にはなりますが、月々の支出を抑えたい人にとっては選びやすい支払い方法です。
逆に「5年契約 × 一括払い」では、年換算で2万円台~3万円台前半の契約もあり、長期的なコストを抑えたい人には人気の選択肢となっています。
安さだけを優先するリスクも
保険料の安さだけを重視すると、必要な補償が足りないまま契約してしまうリスクもあります。
たとえば、保険料を抑えるために水災や地震保険を外したり、家財を対象に含めないと希望する方も一定数見られました。
また、免責金額(自己負担額)を高めに設定することで保険料を下げる契約もありますが、これは万が一の際に自己負担が大きくなる可能性がある点に注意が必要です。
安く契約できたとしても、いざというときに十分な補償が受けられなければ本末転倒です。保険料の額面だけでなく、建物のリスクやライフスタイルを踏まえた補償内容とのバランスを見極めて選ぶことが大切です。
こんな選び方をしている人が多い!契約傾向から見えた3つの選択軸
補償内容だけでなく、「どのように契約するか」も火災保険選びの重要なポイントです。
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① コスト重視で1年契約を選ぶ人
補償を必要最小限に抑え、1年契約×一括払いで保険料を安く抑える人が多く見られました。
家財や水災補償を希望しない傾向があり、年間2〜3万円台で契約しているケースが中心です。
② 補償の手厚さを重視する人
地震・水災・家財などをすべて希望し、手厚い補償を優先する人も一定数存在します。この層では年間5万円を超える契約もあり、安心感を最重視しているのが特徴です。
③ 長期契約でコスパを重視する人
5年契約×一括払いを選ぶことで、年換算で2万円台という低コストを実現している層もいます。
補償は平均的でも、更新の手間を減らしたいというニーズに合っています。
どの選択が正解というわけではありませんが、自分のリスク感覚や家計に合った契約スタイルを見つけることが大切です。
後悔しない火災保険選び 5つの実践ポイント
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ここでは、契約前にチェックしておきたい5つのポイントを紹介します。
1. 再調達価額ってなに?火災保険の基本
火災保険で設定する「保険金額」は、建物の価値に応じて決まります。そのとき基準になるのが「再調達価額(さいちょうたつかがく)」です。
これは、今住んでいる家と同じものをもう一度建て直すとしたら、いくらかかるかという金額のこと。建物の築年数が古くても、再調達価額は原則として「新築した場合の建築費」で算出されます。
たとえば、「うちは古い家だから価値は低いはず」と思っていても、材料費や人件費は年々上がっているため、実際には高い再調達価額が設定されることがあります。
「災害で家が壊れても、小さな家で十分だから、補償額は少なくてもいい」と考える人もいますが、火災保険ではこの金額を勝手に下げることはできません。あくまで“今の家を同じように再建する”という前提で保険が設計されているからです。
保険会社が査定した建物評価額を元に、再調達価額は設定されるため、自分で「ざっくりこのくらい」と決めることはできません。まずは建物の評価額を知ることから始めてみてください。
2. 水災補償はハザードマップで要確認
台風や集中豪雨による浸水・土砂災害は、一戸建てにとって見逃せないリスクです。
にもかかわらず、水災補償をつけない契約も一定数見られます。
実際、ウィズマネ火災保険の見積もりデータから、契約者の約3割〜4割が水災補償を希望しており、リスクへの備えを重視する人も少なくありません。
水災リスクの有無を判断するには、自治体が公開している「ハザードマップ」を活用するのがおすすめです。
自宅の住所を入力するだけで、どの程度の浸水リスクがあるのかを視覚的に確認できます。
ハザードマップを見たうえで水災補償の要否を判断すれば、「つけておけばよかった」と後悔するリスクを減らせます。
3. 家財補償は“中身”までしっかりチェック
火災保険というと「建物を守るもの」というイメージが強いかもしれませんが、実は「家財」も保険対象とすることができます。
「家財」には、家具や家電、衣類、パソコンなど、生活に必要なモノの多くが含まれます。
とくに注意したいのが、テレワークや副業をしている人。高額なPC機器やカメラ、資料などが損害を受けた場合、補償されないと経済的な影響も大きくなります。
また、外に持ち出していた物が対象になる場合もあるので、内容をよく確認しましょう。
「家財はそんなにないし…」と思っていても、実際に金額を計算すると100万円〜200万円分あるケースは珍しくありません。
必要な補償額を見誤らないためにも、一度自宅の中をぐるっと見回して、どんなモノがあるかリストアップしてみるのがおすすめです。
4. 免責金額は“安さの裏”も要チェック
火災保険の保険料を安く抑える方法のひとつに、「免責金額を上げる」という選択肢があります。免責とは、災害で被害が出たときでも、その金額までは自己負担になるという設定です。
たとえば「免責10万円」として契約していた場合、修理費用が15万円かかったとしても、保険から出るのは5万円だけになります。確かに保険料は安くなりますが、いざというときに「ほとんど補償されなかった…」となってしまう可能性も。
保険は万が一のときに「ちゃんと助けになるか」が大事。目先の安さだけにとらわれず、想定されるリスクとのバランスを見て判断するようにしましょう。
5. 更新や見直しも“放置しない”
火災保険を一度契約すると、そのまま自動更新してしまう方も多いです。
しかし、築年数が増えたり、家族構成や生活スタイルが変わったりすると、必要な補償も変わってきます。
また、最近では火災保険の料率や制度が改定され、保険料の変動も頻繁にあります。今の契約が“高すぎる”状態になっているかもしれません。
更新のタイミングやリフォーム、建て替えのときなどには、必ず再見積もりをして内容を見直すようにしましょう。
これらのポイントを意識することで、補償の過不足を防ぎ、万が一のときにも「備えていてよかった」と思える火災保険選びにつながります。
よくある質問(FAQ)
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Q. 木造と鉄骨では保険料に違いがありますか?
はい。一般的に木造住宅は鉄骨造やコンクリート造よりも火災リスクが高いため、保険料が割高になる傾向があります。
Q. 地震保険を付けないと住宅ローンは借りられませんか?
必須ではありませんが、多くの金融機関では火災保険の加入を融資条件とし、地震保険は任意となっています。加入を推奨されるケースはあります。
Q. オール電化住宅にも火災保険は必要ですか?
必要です。オール電化でも電気火災や落雷などのリスクはあるため、補償対象となる火災保険への加入が推奨されます。
Q. 火災保険の見直しはどのタイミングで行えばいいですか?
築年数の経過や増改築を行ったとき、また保険料率が改定されたときが見直しの好機です。契約更新時も見直しのチャンスです。
Q. 水災補償を外すとどのようなリスクがありますか?
浸水や土砂崩れによる損害が補償対象外となり、修理費用などが全額自己負担となる可能性があります。地域のリスクに応じて慎重に判断が必要です。
“自分に合った火災保険”を選ぼう
一戸建て住宅の火災保険は、補償の選び方や保険会社ごとの特徴によって、契約内容も保険料も大きく異なります。
この記事では、ウィズマネ火災保険一括見積りサービスの成約データをもとに、人気の保険会社や契約傾向、保険料の目安などを紹介しました。
大切なのは「みんなが選んでいるから」ではなく、自宅の立地や築年数、家計に合った補償を選ぶことです。
今回ご紹介したデータを参考に、自分に合った火災保険をじっくり選んでいきましょう。