
火災保険の補償の「火災」ってどんな場合に補償されるの?補償ケースをご紹介!
火災保険に加入しても、どんな場合に保険金を受け取れるのかわからない方が多いと思います。

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火災であっても出火原因はいろいろあります。
寝たばこが原因の火災やコンセントのショートでの出火では違いがあるか知っているでしょうか?
そこで、今回は火災保険の補償の中でも「火災」についてピックアップし、どのような場合に補償されるのかについて詳しくご紹介していきます。
火災保険の「火災」は、こんな場合に補償してくれる!
火災保険の補償である「火災」は、火災で家が全焼してしまった場合しか補償されないと思っていませんか?
全焼しなくても「火災」の補償で、保険金が支払われる場合もあります。
「火災」補償でこの場合は保険金がもらえる!
- 揚げ物の油に火がついて、天井が焦げてしまった(建物)
- 揚げ物の油に火がついて燃え上がり、キッチンが焦げて、壁の張替えが必要になってしまった(建物)
- 出火して2階全体が焼失してしまった(建物)
- 隣の家の出火し自宅にも延焼して半焼してしまった(建物)
- 隣接したごみ置き場のごみに放火されて自宅も延焼してしまった(建物)
- 隣接する飲食店から出火し、消火活動による放水で水浸しになり家財が壊れてしまった(家財)
- タコ足配線のコンセントから漏電によって出火して家が全焼し、収容家財も焼失してしまった(建物・家財)
- 隣家から出火して類焼し2階部分が全焼、1階は消火作業によって水濡れ損害が発生してしまった(建物)
- 寝タバコにより、家が燃えてしまった(建物)
- 留守中に、家電製品がショートし居間から出火、建物が全焼してしまった(建物)
火災保険では、基本的に故意または重大な過失による損害は保険金の支払い対象外となりますが、寝たばこなどの不注意での出火は補償対象となるようです。
火災保険の補償対象を建物にしているのか、家財にしているのか、建物・家財両方なのかによって、補償される内容が変わってきますので、ご注意ください。
火災保険の「火災」で、こんな場合は補償されるの?

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ここからは、補償されない事例も含めて、気になる疑問におこたえします。
1. 火災で火傷などのケガをした場合は補償してくれるの?
火災保険では、火傷などのケガについては補償してくれません。

FP
2. 火災で門や塀しか損害を受けなかった場合でも補償してくれるの?
保険対象を「建物」としている場合は、門や塀しか損害を受けなかった場合でも補償してくれます。
火災保険の契約時に「建物」に含まれている門や塀、垣、物置・車庫等を除くと申込書に明記した場合は、補償対象外となりますのでご注意ください。
門だけ、塀だけでは補償してくれないと思い、自己負担で修理してしまうのはもったいないです。

FP
3. 火災で建物に設置されているエアコンや室外機、オール電化設備、屋根のソーラーパネル、外の物置に損害を受けた場合は補償してくれるの?
2の質問と同じく、保険対象を「建物」としている場合は、補償対象となります。
保険対象の「建物」に含まれるもの
- 畳、建具
- 建物に固定設置されているもの(浴槽、流し、ガス台、調理台、棚、エアコン、エレベーター、リフトなど)
- 付属建物(門、塀、垣、物置、車庫など)
- 屋外設備(外灯、ポスト、物干し、遊具など)
建物を保険対象にしていれば、門とかの付属も補償されます。

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4. 火災が発生し、火災による損害と消火活動による損害を受けた場合は両方補償してくれるの?
消火活動によって発生した損害も含めて、両方補償されます。
火で燃えた部分だけを補償されても、濡れたところも補償してくれないと生活できないですよね。

FP
5. 火山が噴火して家が燃えた場合は補償してくれるの?
噴火による火災は火災保険では補償されません。
噴火によって火災が発生した場合は、補償してくれないの?と疑問に思うかもしれません。

FP
火災保険では補償されないのでご注意ください。
地震保険の補償対象
- 地震
- 噴火
- 地震・噴火による津波を原因とする火災、損壊、埋没、流失
これらの場合は、火災が起きても火災保険では補償してくれません。
地震だけでなく、火山や地震で津波が起きそうな地域の方は地震保険にも加入するようにしましょう。
火災保険に加入していても、どのような場合に補償されるのかわからなければ、保険金の申請ができません。
もしかしたら、補償対象のものまで自己負担で修理・修繕してしまっていることもあります。
火災保険料を無駄に支払わないためにも、どのような場合で補償されるのかについて確認しておきましょう。