生命保険

健康診断で再検査があると生命保険には入れない?最適な加入方法とは

2024年2月19日

児島 裕子 ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー(AFP、ファイナンシャル・プランニング技能士)
生命保険会社で5年務勤務し、バス運行請負業をおこなう企業に営業職として入社。40歳のときにコロナワクチン接種時の後遺症により左手麻痺を発症。2022年7月に会社員を退職し、2023年11月よりFP事業やライター事業を主として起業。W&D-Writer&Design-の代表となる。FP講師やメディアで執筆活動中。

健康診断で再検査を指摘されていても、生命保険に加入できる可能性はあります。

しかし、慌てて生命保険に加入すると、知らず知らずのうちに不利な保険に加入してしまう可能性があるため、注意しておきましょう。

本記事では、生命保険の加入において、「健康診断の結果が必要な理由」や「再検査があっても生命保険に加入する最適な方法」を詳しく解説します。

生命保険の加入時に健康診断の結果が必要な理由

定期保険やがん保障など、充実した保障の生命保険に加入する時には、告知書とともに健康診断の結果を保険会社へ提出するケースがあります。
生命保険は誰でも加入できるわけではなく、健康診断の結果などにより、一定の健康状態を保っていると確認できた人が加入できる仕組みとなっているからです。

なぜ生命保険に加入する時、健康状態を精査する必要があるのかについて、まずは理解しておきましょう。

「相互扶助」の仕組みを持つ生命保険

生命保険は、加入者同士で保険料を出しあい、加入者同士が助け合う精神で成り立っている「相互扶助」です。
健康な人が加入し、年齢や性別ごとのリスク率に応じて定められた保険料を支払い、万が一の時に備えています。

もしもその中に、健康に不安のある人が生命保険に加入すると、リスク率が大きく異なってしまいます。
健康な人の中に混じって加入しても年齢や性別ごとのリスクに大きな影響が出ないことを確認するため、健康診断の結果が必要となっているのです。

保険会社は健全な運営をおこなう必要がある

保険会社は、加入者の万が一に備えて保険金が支払えるように健全な運営をおこなわなければなりません。
健全な運営をおこなうためには、大規模な支払いに対して支払余力を残しておく必要があり、支払リスクが規定範囲内であることを加入条件としています。

保険会社の健全性を確認する方法の1つに、「ソルベンシー・マージン比率」があり、想定外のリスクに対する保険会社の支払余力を数値化しています。
震災や津波など大規模な自然災害など、「大規模な支払い事由が発生した時に保険金を支払うことができるか」という支払余力は、200%を下回ると契約者を守るために是正措置の対象となるのです。

健康診断で再検査!生命保険への最適な加入方法とは

もしも健康診断で再検査の指摘を受けたら、医療費に備えるために生命保険の加入を考える人は少なくありません。

しかし、保険会社への加入申し込みは、自分にとって少しでも有利な加入方法を選ぶことが大切です。
健康診断で再検査となった時、最適な加入方法を2つお伝えするので、ぜひ覚えておいてください。

再検査を受けてから生命保険に加入する

健康診断で再検査を指摘されたら、必ず再検査を受けてから生命保険の加入申し込みをしましょう。
再検査が必要だということは「病変の可能性がある」ということです。

生命保険会社の視点で考えると、病気により将来保険金を支払う可能性が高いリスクを持つと判断することができ、保険への加入を厳しく精査しなければなりません。

実際は健康リスクは低くても、再検査を受けていないために、厳しい審査によって保険金支払いに関する条件をつけられてしまうのです。
たとえ再検査を受けたら治療が始まると予想できる時でも、明確な健康状態を保険会社に伝えられるよう、必ず再検査を受けてから生命保険に加入しましょう。

治療を開始したら告知をして生命保険に加入する

再検査により治療を開始したら、治療経過や診断内容を正確に告知して、生命保険会社へ加入しましょう。
生命保険会社は、健康診断の結果だけでなく、健康状態に関する告知書を重視し、加入の可否を決定しています。

たとえば高血圧で再検査を受けて治療を開始した場合、降圧剤の服用により正常な血圧(120/80mmHg)を一定期間継続できているなら、以下のことを告知しましょう。

  • 病院を受診した年月日
  • 血圧の治療をはじめた年月日
  • 診断名と治療内容
  • 服用している薬名
  • 治療開始後の毎月の血圧数値
  • 通院の頻度や直近の通院日
  • 通院している医療機関名

項目が多く驚くかもしれませんが、少しでも生命保険へ有利に加入するなら、健康診断の提出とともに、告知書には詳細な治療内容を記入することが最適だと言えます。
他の病気で健康診断の再検査があっても、上記の項目を参考にして正しく告知するようにしましょう。

健康診断の再検査で生命保険に加入できなかった時は?

健康診断の再検査や、治療中の告知が原因で生命保険に加入できなかった時は、保険会社や保険商品を再検討してみましょう。
生命保険会社1社に加入を断られたからといって、すべての生命保険会社に加入できないというわけではありません。

他にも生命保険に加入する方法があります。
「とにかく加入できる生命保険を探す」という行動に出ると、みずから不利な保障内容を選んでしまうため、ぜひ覚えておいてください。

ほかの保険会社で申込む

健康診断で再検査になったことが原因で、加入申込みした生命保険会社から、加入を断られてしまったら、ほかの保険会社で生命保険の申し込みをしてみましょう。

健康診断の結果や告知書をもとに、3つの加入審査をおこなっています。

  • 申込内容で加入を許可
  • 割増保険料や特定部位不担保など、条件をつけて加入を許可
  • 保険金支払リスクが高いため、加入を拒否

しかし生命保険会社では、それぞれ独自の審査基準を設けて加入審査をおこなっているのです。
健康診断の結果に再検査があっても、審査基準の緩い保険会社や保険商品を選べば、生命保険に加入できる方法があります。

加入しやすい保険商品を探す

一般的な生命保険に加入できなかった時は、加入しやすい保険商品を探すことがおすすめです。
「引受基準緩和型保険」「無告知保険」なら、一般的な生命保険に比べて告知する項目数が少ないため、加入しやすい保険商品となっています。

保険商品 告知項目
引受基準緩和型保険
  1. 入院中、または3ヶ月以内に入院・手術・検査を勧められていないか
  2. 直近1年以内に入院・手術を受けていないか
  3. 過去5年以内にがん・肝硬変・統合失調症・認知症・アルコール依存症で診断・検査・治療・投薬を受けていないか
無告知型保険 職業のみである商品が多い

一般的な生命保険では13項目前後の告知が必要ですが、引受基準緩和型保険なら3項目、無告知型保険なら職業告知で加入できるのです。

健康診断の再検査が以下のような病気に繋がる可能性があれば、一般的な生命保険商品に申込むと、保険会社から加入を断られてしまうことが多くあります。

  • がん
  • 心筋梗塞や心不全
  • 脳梗塞や脳卒中
  • 糖尿病
  • 肝硬変
  • 高血圧性疾患
  • 腎疾患
  • 慢性膵炎

これらは「8大成人病」と言われ、成人病を発症するリスクのある、動脈硬化や不整脈、重度の貧血や脂質異常症に繋がる再検査の場合も、加入不可となるケースが多々あります。

治療していても加入できない場合は、引受基準緩和型保険や無告知型保険を改めて検討し、保障内容を確認しつつ検討することが望ましいでしょう。

健康診断で再検査になっても不利な生命保険に加入しないことが大切

健康診断で再検査の指摘があっても、生命保険に加入できる可能性はあります。

しかし、再検査が必要なのに未受診、治療が必要なのに未治療など、治療経過を告知できなければ、一般の生命商品に加入しにくい傾向があるのです。

生命保険に加入するなら、再検査を受けて健康状態をしっかり告知できるようにすることが大切です。
健康にリスクがあっても加入できる引受基準緩和型や無告知型の保険もありますが、割高な保険料で保障内容が不十分という特徴があります。

知らず知らずのうちに不利な生命保険へ加入してしまわないよう、最適な保険の加入方法を検討してください。

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児島 裕子 ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー(AFP、ファイナンシャル・プランニング技能士)
生命保険会社で5年務勤務し、バス運行請負業をおこなう企業に営業職として入社。40歳のときにコロナワクチン接種時の後遺症により左手麻痺を発症。2022年7月に会社員を退職し、2023年11月よりFP事業やライター事業を主として起業。W&D-Writer&Design-の代表となる。FP講師やメディアで執筆活動中。

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