生命保険

20代が支払う保険料は平均いくら?保険料の決め方やおすすめの保険も紹介。

和泉 直樹 ファイナンシャルプランナー

2級ファイナンシャル・プランニング技能士。
2017年よりWebライターとして活動。2020年からは金融系の記事案件でもSEOを駆使しながら執筆活動中。幅広いジャンルの金融系記事の執筆経験や、それを通じて得た専門知識をもとに分かりやすさと読みやすさを意識しながら記事を作成しております。

20代で早くから保険に入って、病気やけがなどに備えたい方もいるでしょう。ただ保険に入る場合、保険料がいくらなのかは気になる点です。

20代の保険料の平均を知っておくと、今後入る保険を考えるきっかけになると思います。

今回は20代が支払う保険料の平均額を、保険料の決め方や20代におすすめの保険とともに紹介していきます。

20代の保険料は平均でいくら?

20代のうちから保険に加入しておくと、早くから病気・ケガや万一の場合に備えられます。
保険に加入する上で保険料がいくらなのかも知っておきましょう。

20代は月に9000円程度払っている

公益財団法人生命保険文化センターの調査『2022(令和4年)年度 生活保障に関する調査』によれば、20代の支払い保険料は年額平均で10万7500円、月額で約9000円程度です。

男性の場合は月額約1万円(年額11万9000円)、女性は月額8000円(年額9万6000円)となっています。

厚生労働省の『令和4年度 賃金構造基本統計調査』では、20代の年収は約250万円です。月額にした場合は約20万円で、手取りは8割計算で約16万円程度となります。月々の手取りから約6%分を払っている計算となります。

夫婦(既婚)・子持ちなどライフスタイル別にはいくら?

20代で支払う保険料はライフスタイルによって異なります。ただ20代のライフスタイル別に支払う保険料のデータはありませんでした。

代わりに公益財団法人生命保険文化センターの『2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査』では、40歳未満などライフステージ別で支払保険料の金額をまとめてられていましたので、20代でもあり得るステージを抜粋してご紹介します。

ライフステージ 年間払込保険料(月額換算)
夫婦のみ(40歳未満) 21.0万円(1.75万円)
末子乳児 33.2万円(約2.77万円)
末子保育園児・幼稚園児 40.2万円(3.35万円)

参考:公益財団法人生命保険文化センター『2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査

家族が増えたり子どもが成長したりするほど、保険料の金額は増加する傾向にあります。

20代男性の46%・女性59%が保険に加入

20代を加入率も見ると、男性は約46%、女性は約59%が加入しています。
出典:公益財団法人生命保険文化センター『2022(令和4年)年度 生活保障に関する調査

男性でも半分近くの方が、女性では6割程度の方が加入していることから、早いうちから様々な備えをしていることがうかがえます。

20代が保険に加入する3つのメリット

20代で保険に加入した場合の3つのメリットについてご紹介します。

病気・ケガや収入の減少に備えられる

20代でも生活習慣やストレスなどが原因で、病気やけがに見舞われる可能性はゼロではありません。病気やけがの程度によってはまとまった日数を休む必要があります。

入院が必要な場合や治療が長引いた場合、医療費も多くかさむでしょう。特にあまり貯金がなかったり収入が低かったりすると、医療費の負担に悩みがちです。
医療保険を準備しておくと、入院生活の費用や手術費用を給付金でまかなえます。なお公的健康保険で20代は3割負担で済むため、出費を抑えられる点もポイントです。

同時に病気やけがを治す場合、収入減少への対策も欠かせません。会社員や公務員の場合は最大で標準報酬月額の2/3に当たる傷病手当金を受け取れます。それでも収入は通常より下がるため、就業不能保険も併用すると安心です。

保険料を上の年代より安く抑えられる

20代の場合、生命保険の保険料は上の年代に比べて安く設定されています。20代は30代以上に比べると比較的健康である分、病気やケガのリスクが低いとされているためです。

加えて生命保険の保険料は契約している限りは加入した年齢のものが適用されます。30代や40代になってから入る場合に比べ、安い保険料で保障を受けられる点もメリットです。

加入審査を通過しやすい

20代は健康面のリスクが上の年代より低いため、加入審査も簡単に通過できる傾向にあります。保険に入る場合は、原則保険会社に健康状態を申告する義務があります。

特に持病もなく、健康診断の結果に何の問題もない場合は比較的高い確率で加入しやすいです。逆に30代以上の場合は、何らかの異常が認められると加入の難易度が高まります。まだ健康面であまり心配のない20代であれば、望む保険に入れる可能性が高めです。

20代が適切に保険料を決める3つの流れ

20代が適切に保険料を決めるおすすめの流れを紹介します。

無理なく支払うための保険料の目安を算出

現在の収入をもとに、無理なく支払える保険料の目安を計算しましょう。
上記の20代が支払う保険料の平均で考えると、6%前後に設定するのがおすすめです。

例えば手取りが20万円であれば、20万円×6%=1万2000円が目安となります。
欲しい保障内容や家計で必要な出費、貯金に回したい金額なども考えて調整すると良いでしょう。

ライフスタイル別に保障内容を考える

続いてご自身のライフスタイルに合わせて必要な保障内容を考えてみましょう。
一言で20代の保険といっても、必要な保障は家族構成やライフスタイルによって様々です。

ライフスタイル 必要な保険
独身 医療保険・がん保険・就業不能保険・最低限の死亡保障
既婚で子どもなし 医療保険・がん保険・就業不能保険・手厚い死亡保障
既婚で子持ち 医療保険・がん保険・就業不能保険・手厚い死亡保障・学資保険
既婚で住宅を購入した場合 医療保険・がん保険・就業不能保険・死亡保障付きの団信(団体信用生命保険)・学資保険(子どもがいる場合)
自営業者の家族がいる場合 医療保険・がん保険・手厚い就業不能保険・所得補償保険・死亡保障

もしご自身で判断できない場合は、FPなどの専門家に相談したり提案してもらったりするのも良いでしょう。

加入後も収入や生活状況に応じて見直す

入る保険を決めて契約しても、それで終わりではありません。今後の収入や生活状況に応じて随時見直していく必要があります。

例えば独身で加入した場合は、結婚や出産・育児などライフスタイルの変わり目で見直すと良いでしょう。
特に結婚を機に見直す場合は、配偶者とライフプランと合わせてしっかり話し合うことが大切です。

加えて、転職や収入の減少で保険料の負担を重く感じた場合も、見直すべきでしょう。

20代におすすめの5種類の保険

20代で生命保険に加入する場合におすすめの保険5種類をご紹介します。

医療保険

医療保険は病気やけがに備えられる保険です。
基本的には入院生活や手術に必要な費用に対する保障が用意されています。商品によっては、がんなどの三大疾病の治療や先進医療の活用などが対象の特約も多く用意されています。

公的な健康保険の場合、3割負担で治療を受けられるものの、入院中の食事代や手術費用までは保障されません。
病気やけがの程度によっては入院費用なども高くつくため、早めに医療保険を準備しておくと良いでしょう。

就業不能保険

就業不能保険は病気やけがなど保険会社が認めた状態になった場合、事前に決めた金額を毎月受け取れる保険です。
病気やけがで休まなければならない期間が長引くと、収入が減って生活に困る場合がよくあります。

就業不能保険に入っていれば、収入が減ってしまうケースに備えられる点で安心です。特に会社員や公務員は傷病手当金と併用すると、収入減少のリスクを大幅に減らせます。加えて自営業やフリーランスは傷病手当金がないため、就業不能保険の保障は不可欠です。

死亡保険(定期保険・終身保険)

死亡保険は死亡や高度機能障害になった場合に保険金を受け取れます。
万が一の場合は葬儀費用や遺品整理費用、遺族の生活費などが発生します。残される家族が困らないように早いうちから残しておくのがおすすめです。

ちなみに大きく分けて、保障期間が一定期間の定期保険と、一生涯にわたる終身保険があります。終身保険は途中で解約した場合に、解約返戻(へんれい)金がもらえるのも特徴です。

なお保障額については、ライフスタイルに合わせて決めるのがおすすめです。独身の場合は葬儀費用のような最低限の出費は必要なため、300~500万円程度とすると良いでしょう。

一方結婚していたり子どもがいたりする場合は、残されるパートナーや子どものことを考えて数千万円もの大きな額に設定するべきです。

【女性の場合】女性特有のがん・病気に備えられる保険

女性の場合は今後のことを考えると、女性特有のがんや病気に備えられる保険も用意しましょう。
乳がんや子宮がんは30代から急に罹患リスクが高まるため、できれば20代のうちに準備しておくのがおすすめです。

加えて出産に備えられる保険もあると便利です。特に初産の場合は何が起こるか分からないため、出産関係の保障があると安心できます。

【子どもがいる場合】学資保険

子どもがいる場合は学資保険もおすすめです。
学資保険は子どもの教育資金を確保できる保険で、小学校入学や一定年齢に達した場合にお祝い金がもらえます。加えて満期を迎えた場合も保険金がもらえる仕組みです。

また親に万が一のことがあった場合は、保険料の支払い義務がなくなります。それでも保障は最後まで続くため、教育資金を準備する上で安心です。

【20代も知っておきたい】払った保険料で税金を安くできることも

実は20代でも払った保険料で税金を安くできます。「生命保険料控除」と呼ばれる仕組みで、確定申告や年末調整の際、払った保険料の金額に応じて控除を受けられるのがメリットです。

所得税 住民税
年間の支払い保険料 控除額 年間の支払い保険料 控除額
2万円以下 支払った保険料の全額 1万2000円以下 支払った保険料の全額
2万円超え
4万円以下
(支払った保険料×1/2)+1万円 1万2000円超え
3万2000円以下
(支払った保険料×1/2)+6000円
4万円超え
8万円以下
(支払った保険料×1/4)+2万円 3万2000円超え
5万6000円以下
(支払った保険料×1/4)+1万4000円
8万円超え 4万円 5万6000円超え 2万8000円

参考:公益財団法人生命保険文化センター公式サイト

例えば1年間に支払った保険料が5万円の場合は、所得税で3万2500円、住民税で2万6500円が税額計算で控除される仕組みです。

20代でも保険料の平均を知って早めにリスクへの備えを!

20代は健康である上に、仕事でも実力を発揮しやすい年代です。
ただ病気やけがに見舞われたり、収入が減ったりするリスクはゼロではありません。早めに保険料の相場を知って備えると良いでしょう。

加えて早くから保険の準備をしておけば、何があっても安心です。
将来に思いを馳せながら、保険について考えてみてはいかがでしょうか。

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和泉 直樹 ファイナンシャルプランナー

2級ファイナンシャル・プランニング技能士。
2017年よりWebライターとして活動。2020年からは金融系の記事案件でもSEOを駆使しながら執筆活動中。幅広いジャンルの金融系記事の執筆経験や、それを通じて得た専門知識をもとに分かりやすさと読みやすさを意識しながら記事を作成しております。

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