医療保険

40代におすすめの医療保険とは?加入率や保険料の相場も紹介。

2024年5月23日

和泉 直樹 ファイナンシャルプランナー

2級ファイナンシャル・プランニング技能士。
2017年よりWebライターとして活動。2020年からは金融系の記事案件でもSEOを駆使しながら執筆活動中。幅広いジャンルの金融系記事の執筆経験や、それを通じて得た専門知識をもとに分かりやすさと読みやすさを意識しながら記事を作成しております。

40代になると病気やけがのリスクも高まってきます。がんのような大きな病気に見舞われるリスクさえあるため、早いうちから医療保険を用意しておくと安心です。

今回は40代におすすめの医療保険について、選び方や加入すべき方の特徴を解説します。

40代の医療保険事情

40代が医療保険について考える際、加入率や支払う保険料などの現状を知っていると参考になると思いますのでご紹介していきます。

40代の医療保険の加入率は?

40代の医療保険の加入率は、男女ともに7割前後です。公益財団法人生命保険文化センターの『2022(令和4)年度 生活保障に関する調査』によると、疾病入院給付金付生保加入率(医療保険の加入率)は40代男性は66.9%、女性は74.9%となっています。

男性で3人に2人、女性で4人に3人程度の割合で加入していることになり、40代になって保険で備える方が多い傾向があるとわかります。

40代の医療保険の保険料の相場はいくら?

保険料の相場について、『2022(令和4)年度 生活保障に関する調査』で医療保険を含む生命保険の保険料の相場が年額で公開されていて、年間保険料では40代男性は22万4000円、40代女性は18万6000円が平均値となっていました。
月額保険料で換算した場合は40代男性が1万8667円、40代女性が1万5500円でした。

20代や30代の場合も、表にまとめてみましたので参考にしてください。

年代 年間保険料 月間保険料
20代 男性:11万9,000円
女性:9万6,000円
男性:9,917円
女性:8,000円
30代 男性:19万9,000円
女性:14万円
男性:1万6,583円
女性:1万1,667円
40代 男性:22万4,000円
女性:18万6,000円
男性:1万8,667円
女性:1万5,500円

参考:公益財団法人生命保険文化センター『2022(令和4)年度 生活保障に関する調査

20代や30代の頃に比べて40代は格段に保険料が増えていることがわかります。
健康面のリスクが増えるだけでなく、結婚や出産で家族ができることも大きな要因だと考えられます。

40代の医療保険の疾病入院給付金は日額いくら?

疾病入院給付金は、医療保険の最も基本的な保障の1つで、入院1日につきもらえるお金を指します。

2022(令和4)年度 生活保障に関する調査』によると、40代男性の場合で1万500円、女性の場合で8400円が平均です。
加えて分布についても、1万円から1万5000円未満で男性34.7%・女性34.2%と最も多い数字になっています。

医療保険で日額1万円を超えるものは、保障が十分に手厚いといえます。
手厚い保障の準備で健康リスクに備える40代の方が多いことがわかると思います。

40代に医療保険は必要か?おすすめな3つの理由

40代で医療保険を考える方も多いですよね。
ただまだ加入していない方は、「まだまだ健康だし不要なのでは」と思う方もいるでしょう。

しかし40代にとって医療保険は大変おすすめです。
おすすめな理由を紹介していきます。

40代は健康や病気に関するリスクが増大するから

40代は30代までに比べて、健康や病気に関するリスクが増大します。
特に気を付けなければいけないのが、がんや心疾患などの三大疾病です。

厚生労働省の『令和4(2022)年 人口動態統計(第6表)』によると、日本人の死亡率のうち三大疾病によるものは55.7%にものぼります。
また、40代の死因の1位~3位は『令和4(2022)年 人口動態統計(第7表)』によると

第1位 悪性新生物(がん)
第2位 自殺
第3位 心疾患

と、1位と3位に三大疾病が入っている状況です。

がんに絞ってみると、30代後半での死亡率が14.1%に対し、40代前半で25.4%、後半で47.1%と急上昇しています。

公的健康保険では治療費が3割負担になる上、コストが高い場合も高額療養費制度を活用できる仕組みですが、入院生活や手術の費用は自分で用意する必要があります。三大疾病を中心に病気のリスクが高まる分、日頃から医療保険の準備が欠かせません。

女性特有の病気の罹患率も高まるから

女性は乳がんなど女性特有の病気の罹患率が40代で高くなりやすいです。

国立がんセンターの「全国がん登録」によると、2019年時点での女性の乳がん罹患率は、40代前半で人口10万人当たり148.9人、40代後半で232.9人でした。
20代や30代の場合も、表にまとめてみましたので参考にしてください。

年代 乳がん罹患率(人口10万人あたり)
20代前半 1.4人
20代後半 7.2人
30代前半 28.2人
30代後半 65.9人
40代前半 148.9人
40代後半 232.9人

乳がんなど女性特有の病気の罹患率は、30代から急に高まる傾向があります。40代では30代以上に比べて罹患率がさらに高まります。
女性特有の病気についても40代でリスクが高めであるため、医療保険で備える必要があるでしょう。

働き盛りで子育てを行う方も多いから

40代は職場でも何らかの役職に就く方や子育てを行う方が多い年代です。
特に子どももいて収入を主に自身が稼いでいる場合、がんなど大きな病気にかかると治療費だけでなく生活費もかさみます。

大きな病気にかかった場合、仕事を休んで治療に専念しないといけません。休んでいる間の収入が減った場合、生活費や教育費の工面も大変でしょう。

医療保険があれば入院や手術が必要な場合も給付金が出るため、出費を抑えられます。
特にがんなど三大疾病の場合にがん保険や三大疾病保険もあれば、より多くの給付金がもらえて安心です。

40代向けにおすすめな医療保険を選ぶ6つのポイント

40代が医療保険で病気のリスクに備える場合、保険の選び方が重要です。医療保険を選ぶ6つのポイントをご紹介します。

加入中の公的健康保険の保障内容を確認

医療保険を選ぶ前にしておきたいのが、現在加入している公的健康保険の保障内容の確認です。
日本国民は基本的に国民健康保険や会社・役所の健康保険に加入しています。そして40代であれば、治療費が3割負担で済む仕組みです。

加えて会社員や公務員向けの健康保険の場合、4日目から傷病手当金ももらえます。傷病手当金を活用すれば、治療費も含む生活費はある程度はカバーできるでしょう。

ただ公的健康保険を活用しても、保障が十分ではない場合が出てきます。医療保険は公的健康保険でカバーしきれない部分を補ってくれる点で便利です。医療保険で補いたい保障を把握するためにも、まずは公的健康保険でカバーできる範囲を把握する必要があります。

自身の健康状態も確認

今の自分の健康状態もチェックしましょう。健康状態を把握しておくことで、今後医療保険で必要な保障を決める材料とすることができます。
会社員や公務員であれば毎年1度健康診断や人間ドックを受けるのが一般的です。
最新の診断結果で指摘された異常を改めて確認することをおすすめします。

一方フリーランスや自営業者などの場合は、定期的な健康診断はありません。特に何年も受けていない方は、自治体の特定健診を活用すると良いでしょう。

がんや生活習慣病への備えを優先

実際に医療保険の保障を選ぶ際は、がんや生活習慣病への備えを最も優先することをおすすめします。
40代はがんなどの三大疾病のほかにも、生活習慣病が表面化する方も多くいます。
日頃のストレスや乱れた食習慣、運動不足が原因で糖尿病や高血圧を発症するケースもあります。

医療保険でもがんや生活習慣病に備えられる保障や特約も多いです。複数の保険商品を見比べてみて、今の自分の状況に合ったものを選ぶと良いでしょう。

また女性の場合は、乳がんや子宮がんなど女性特有の病気への備えも欠かせません。女性特有の病気が対象の保険や特約もあるため、合わせてご検討ください。

平均入院日数や疾病入院給付金額も判断材料に

医療保険では支払限度日数を自身で選べる仕組みとなっています。支払限度日数は1回の入院で給付金を払える日数分の上限を指します。
なお支払限度日数は、1回の入院で30日、60日や180日などと商品によって設定できる日数は異なります。

支払限度日数を決める際の判断材料が平均入院日数です。厚生労働省の「令和2(2020)年患者調査」によると、40代前半の平均入院日数は22.7日、40代後半の場合は21.1日となっていました。
1ヶ月以内で退院する方が非常に多いため、保険料を抑える意味でも1回の入院で30日や60日とするのが良いでしょう。

また疾病入院給付金額も保険選びの1つの判断材料です。『2022(令和4)年度 生活保障に関する調査』では、1万円から1万5000円未満で選ぶ方が最も多いというデータが出ています。

加えてこの調査では、入院時の自己負担費用に関するデータも公表されていて、20日台が含まれる15~30日で平均28.4万円です。平均額を日数で割ると9500円から1万9000円程度であるため、1~2万円程度で準備するのも良いでしょう。

更新が近い場合は契約内容や保障内容を確認

特に期限のある医療保険を利用している場合は、更新時期が近くなったら契約内容や保障内容を今一度チェックします。
現在の内容を見ておくと、保障を新たに追加するか一部削るか、契約自体を辞めるかを決める上で便利です。

健康診断の結果に基づいて、更新の有無や保障の追加・削減を決める手もあります。例えば血糖値や血圧が上がってきていて、今後糖尿病などの心配がある場合は生活習慣病向けの保障を追加するなどのやり方です。

なお更新や保障内容の変更を行う場合は、保険料も一緒にシミュレーションしましょう。更新する場合は現在の年齢に基づいた保険料が適用されるため、今まで以上に支払う額も増えます。もちろん保障内容を追加する場合も保険料が増える仕組みです。

新しい金額で保障を維持できるか、保障を削る必要があるのかも一緒に考える必要があるでしょう。

がん保険や就業不能保険も合わせて検討すべき

医療保険とともに、がん保険や就業不能保険を一緒に検討することも大切です。
がん保険はがんにかかった際に入院や手術だけでなく、診断を受けた場合でも給付金がもらえます。

普通の医療保険と一緒に使えばより多く給付金を受け取れるため、安心してがん治療に臨めるでしょう。40代はがんにかかる確率が急上昇する年代でもあるため、ぜひ前向きにご検討ください。

就業不能保険も、病気やけがで働けなくなった際に生活費を受け取れるのが特徴です。特に大きな病気の場合、治療が済むまで休まなければいけない分、収入も大きく下がってしまいます。
就業不能保険であれば働き方に関係なく収入減少に備えられるため、元気なうちに準備しておくのがおすすめです。特にフリーランスや自営業は傷病手当金がもらえないため、就業不能保険は非常に頼れる存在です。

40代で医療保険の加入・見直しがおすすめな人の特徴は?

40代の方で医療保険の加入や見直しがおすすめな人の特徴を紹介します。

医療保険に入ってない人

40代で、まだ医療保険に入っていない方は、ぜひ医療保険への加入を前向きに検討してみてください。
30代まで病気の心配が全くなかった方でも、40代になった途端に大きな病気に見舞われる場合もあります。

医療保険に加入していないまま大きな病気に見舞われると、入院生活や手術に必要な費用は自分で用意しなければいけません。貯金さえない場合は治療費の支払いを躊躇するうちに症状が悪化する危険さえあります。

40代で元気な方でも今のうちに医療保険の比較検討から始めることがおすすめです。

家族がいる人

家族がいる方も医療保険の加入や見直しが欠かせません。
特にご自身が一家の大黒柱で、配偶者や子供を養っている方にとっては重要です。

大黒柱のような存在の方が病気やけがで働けなくなった場合、収入が大きく減るリスクがあります。生活費や教育費に回すお金が減ると家族全員が困るため、治療費用を用意できる医療保険に入るだけでも大きな対策となります。収入減少に備えて就業不能保険も一緒に用意すると、より安心できます。

長く医療保険を見直していない方

20代や30代の頃に入った保険を長い間見直していない方は、早めの見直しが必要です。
あまりに古い保障内容のまま放置していると、新しい治療法を利用できないなどの不都合に直面する可能性があります。

同じ保険料でより充実した保障内容のプランが用意されていることも多いです。合わせてご自身の健康状態も年々変化するため、定期的に保障内容を見直しておくと、自分に合った保障内容で病気やけがに備えられます。

40代でおすすめの医療保険でよくある質問

40代でおすすめの医療保険でよく聞かれる質問を紹介しつつ、回答していきます。

40代で保険に入ってないのはまずいですか?

40代は30代までと比べて、病気やけがのリスクが大きく上昇しやすいです。がんなど大きな病気にかかる可能性も高まるため、治療費を確保できるように医療保険の活用をおすすめします。

40代の独身男性でおすすめの医療保険を選ぶには?

40代の独身男性の場合は、がんに備えられる保険がおすすめです。
がんの罹患率は40代前半でも30代後半に比べて2倍近くに上がります。できれば先進治療に対応した特約も付けると良いでしょう。

がん以外にも生活習慣病関係の保障や特約を付けておくと、なお安心です。極力仕事と治療を両立したい場合は、通院保障も準備すると良いでしょう。収入が減る場合に備えて就業不能保険も合わせて用意するのがおすすめです。

40代の独身女性でおすすめの医療保険を選ぶには?

40代の独身女性の場合も、基本的には独身男性の場合と同じです。
ただし乳がんや子宮がんなど女性特有の病気の罹患率も、30代と同様に高くなっています。

40代独身男性に必要な保険に加えて、乳がんなどに備えられる女性保険もあると安心です。

40代の独身男性は平均いくら医療保険に払っていますか?

40代の独身男性が医療保険で払っている保険料のデータ自体はありません。
ただし医療保険を含む生命保険については、生命保険文化センターの調べでは40代男性は年間で22万4000円、月額に換算すれば約1万9000円支払っているというデータがあります。

40代におすすめの医療保険で安いものとは?

40代におすすめの医療保険で安いものを探すポイントを紹介します。

  • 支払限度日数は30日や60日にする
  • 入院給付金は適度な額に(40代は1万円~1万5000円の方が多い)
  • 今の自分にとって必要最小限の保障内容にする
  • 長期的に加入するのなら終身タイプ(更新型は更新のたびに保険料が上がる)

体質やライフスタイルが変わる40代こそ医療保険で備えよう!

40代は30代までに比べて代謝が落ちるなど体質が変わりやすい年代です。
一方で子育てや職場での活躍などライフスタイルも変化してきます。

様々な変化に見舞われる中で病気のリスクも高まりやすいため、早くから保険などで備えることが大切です。今後健康に過ごすためにも、医療保険への加入や見直しを考えてみてはいかがでしょうか。

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  • この記事を書いた人

和泉 直樹 ファイナンシャルプランナー

2級ファイナンシャル・プランニング技能士。
2017年よりWebライターとして活動。2020年からは金融系の記事案件でもSEOを駆使しながら執筆活動中。幅広いジャンルの金融系記事の執筆経験や、それを通じて得た専門知識をもとに分かりやすさと読みやすさを意識しながら記事を作成しております。

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