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妊娠中の保険加入は間に合う?加入条件と保障範囲を週数別に解説

ウィズマネ生命保険編集部 ファイナンシャルプランナー

ウィズマネ生命保険では、生命保険会社のホームページや資料情報から、料金や保険内容を細かくまとめて紹介しています。ファイナンシャルプランナー(FP)ならではの視点でアドバイスしているので、これから生命保険の加入や変更を考えている方は是非チェックしてください。

妊娠中でも保険に加入できますが、妊娠27週目頃までが多くの保険会社の受付目安で、加入できた場合も今回の妊娠に関する入院・手術(帝王切開など)は保障対象外となるのが一般的です。2人目以降の妊娠・出産トラブルは、不担保期間(1〜5年程度)の終了後に保障されます。この記事では、妊娠発覚後の保険選びで知っておくべき加入条件・保障範囲・最適な保険タイプを具体的に解説します。

妊娠発覚後でも加入できる保険と加入できない保険の違い

妊娠中の保険加入に対して、保険会社はリスクの高まった状態での契約として慎重な姿勢をとります。ただし、すべての保険会社が一律に加入を断るわけではありません。
厚生労働省の令和5年医療施設調査によると、一般病院での分娩のうち約29%が帝王切開で行われています。帝王切開は健康保険が適用される手術ですが、医療保険に加入していれば手術給付金や入院給付金の対象にもなります。妊娠中の保険加入を検討する背景として、こうした出産時の医療リスクへの備えがあります。

施設種別 分娩件数(令和5年9月中) 帝王切開の割合
一般病院 32,691件 29.1%

出典:厚生労働省『令和5年医療施設(静態・動態)調査』

妊娠中の保険加入に対する保険会社の基本スタンス

保険会社によって対応は大きく3つに分かれます。

  • 無条件で加入可能:妊娠経過が正常であれば通常どおり加入できる
  • 条件付きで加入可能:妊娠関連の保障を除外する特定部位不担保を付けて加入できる
  • 加入不可:妊娠中は一切の申込みを受け付けない

妊娠週数や健康状態による加入可否の分岐点

妊娠週数が進むほど、加入のハードルは高くなります。一般的な目安として、妊娠27週目頃までは申込みを受け付ける保険会社が多いとされています。
28週以降は選択肢が限られますが、近年では妊娠週数を問わず加入できる少額短期保険も登場しています。ただし、今回の妊娠に関する保障が制限される場合がほとんどです。
また、以下のような妊娠トラブルがある場合は、週数に関わらず加入が難しくなります。

  • 切迫流産・切迫早産の診断を受けている
  • 妊娠高血圧症候群と診断されている
  • 多胎妊娠(双子以上)
  • 前置胎盤と診断されている
FP
多いのが妊娠がわかってから保険を検討し始めるパターンです。実は妊娠前に加入しておけば、帝王切開なども通常どおり保障されます。今回の出産は難しくても、2人目以降を考えているなら、出産後すぐの加入を視野に入れておくと安心です。

妊娠中に加入した場合の保障範囲と適用されない条件

妊娠中に保険へ加入できたとしても、保障内容には制限がかかることがほとんどです。どこまでが保障対象で、どこからが対象外なのかを正確に把握しておきましょう。

妊娠中加入で保障対象になるケースとならないケース

保障対象になる可能性が高いケース

  • 妊娠・出産とは無関係の病気やケガによる入院・手術
  • 出産後に発生した病気やケガ
  • 不担保期間(1〜5年程度)終了後の次回以降の妊娠・出産トラブル

保障対象外となる可能性が高いケース

  • 今回の妊娠に関する入院・手術(帝王切開・切迫早産など)
  • 今回の妊娠に起因する合併症の治療

部位不担保(条件付き契約)の具体的な内容と期間

妊娠中の加入で最も多いのが特定部位不担保という条件付き契約です。これは子宮・卵巣・卵管に関する疾病については保障しないという内容で、不担保期間は1年から5年程度が一般的です。

注意ポイント


部位不担保の期間中は、帝王切開だけでなく子宮筋腫や卵巣嚢腫など妊娠とは無関係の子宮・卵巣疾患も保障対象外となります。加入前に不担保の範囲と期間を必ず確認してください。

妊娠中の女性が選べる3つの保険タイプと加入条件比較

妊娠中に検討できる保険は主に3タイプあります。それぞれの特徴と、妊娠週数に応じた選択肢を整理します。

一般の医療保険(条件付き加入のパターン)

通常の医療保険に特定部位不担保の条件付きで加入するパターンです。保険料は割増されず、不担保期間終了後は通常の保障を受けられます。妊娠経過が正常で、妊娠初期~中期であれば検討できる選択肢です。

引受基準緩和型医療保険の特徴と注意点

告知項目が3〜5項目程度に簡略化された保険です。妊娠中でも加入しやすく、妊娠トラブルがある場合でも引き受けてもらえる可能性があります。ただし、保険料は通常の医療保険より割高になる傾向がある点に注意が必要です。

妊婦向け専用保険(少額短期保険)の特徴と保障内容

妊婦専用に設計された少額短期保険は、妊娠中でも加入でき、今回の妊娠・出産トラブルも保障対象となる商品があります。保険期間は1年程度と短く、保障内容も入院・手術に限定されますが、今回の出産に備えたいというニーズには最も適しています。

FP
少額短期保険は保障期間が短いため、出産後に改めて通常の医療保険への切り替えを忘れる方が少なくありません。出産後1〜2ヶ月を目安に長期の医療保険を検討するリマインダーを設定しておくことをおすすめします。1社で断られても別の会社では加入できるケースもあるので、複数社への相談が鉄則です。

妊娠週数別の加入可能な保険タイプ

妊娠週数 一般の医療保険 引受基準緩和型 妊婦向け少額短期保険
妊娠初期(~15週) 条件付きで加入可能 加入可能 加入可能
妊娠中期(16~27週) 条件付きで加入可能 加入可能 加入可能
妊娠後期(28週~) 加入困難 会社による 加入可能な商品あり

妊娠中の保険加入で告知すべき内容と審査通過のコツ

妊娠中の保険加入では、告知内容が審査結果を大きく左右します。正確な告知を行いつつ、スムーズに審査を通過するためのポイントを解説します。

妊娠中の告知書に記載が必要な項目一覧

妊娠中の告知では、以下の項目を正確に記載する必要があります。

  • 現在妊娠中であること
  • 妊娠週数
  • 単胎・多胎の別
  • 妊娠経過の異常の有無
  • 医師から指摘された事項(切迫早産、妊娠高血圧症候群など)

審査に落ちやすいケースと事前にできる対策

審査で不利になりやすいのは、以下のようなケースです。

  • 妊娠トラブルで入院歴がある
  • 前回の出産が帝王切開だった
  • 妊娠高血圧症候群の既往がある

ポイント


複数の保険会社に同時に申し込むことで、審査基準の違いを活用できます。A社で条件付きとなっても、B社では無条件で加入できるケースもあるため、必ず複数社を比較検討してください。

妊娠中の保険加入に関するよくある質問

妊娠何週目まで保険に入れますか?

一般的な医療保険は妊娠27週目頃までが目安です。妊婦向け少額短期保険であれば、妊娠後期でも加入できる商品があります。ただし、保険会社によって基準が異なるため、検討している保険の加入条件を個別に確認してください。

妊娠中に加入した保険で帝王切開は保障されますか?

妊娠中に加入した場合、今回の妊娠に関する帝王切開は保障対象外となるのが一般的です。特定部位不担保の条件が付き、子宮に関する手術が一定期間保障されません。ただし、妊婦向け少額短期保険の中には今回の帝王切開も保障対象となる商品があります。

妊娠中に加入した保険で2人目の出産は保障されますか?

部位不担保の期間が終了していれば、2人目以降の妊娠・出産トラブルは保障対象となります。不担保期間は1〜5年程度が一般的なため、1人目の出産から数年経過していれば問題ありません。

不担保期間は何年後に終わりますか?

不担保期間は保険会社や加入時の条件によって異なりますが、1年から5年程度が一般的です。契約時に保険会社から通知される条件書に明記されていますので、必ず確認してください。

出産後いつから通常の保険に入れますか?

正常分娩の場合は、産後1ヶ月程度で通常の医療保険に加入できるケースが一般的です。帝王切開の場合は、保険会社や保険の種類によって求められる経過期間が異なります。医療保険では完治後5年程度を基準とする会社もあるため、複数社に確認することをおすすめします。

妊娠発覚後から出産までの保険加入ステップ

今回の出産に備えるなら妊婦向け少額短期保険、長期的な保障を重視するなら出産後の早期加入がおすすめです。

現在加入中の保険の保障内容確認方法

まず行うべきは、すでに加入している保険の保障内容確認です。妊娠前から医療保険に加入していれば、帝王切開や切迫早産による入院・手術も保障対象となります。保険証券や契約内容のお知らせを確認し、入院給付金日額と手術給付金の有無をチェックしてください。
令和6年度の生命保険文化センターの調査によると、民保加入世帯における医療保険・医療特約の世帯加入率は95.1%に達しています。生命保険に加入している世帯であれば、医療保険もセットになっている可能性が高いため、まずは現在の保障内容を確認しましょう。

世帯タイプ 医療保険・医療特約の加入率
2人以上世帯(民保加入世帯) 95.1%
単身(民保加入者) 67.2%

出典:生命保険文化センター『令和6年度 生命保険に関する全国実態調査』

妊娠週数に応じた保険検討のタイムスケジュール

妊娠がわかったら、できるだけ早く保険の検討を始めることが重要です。妊娠初期であれば選択肢が多く、条件も緩やかです。
例えば、30歳女性で妊娠10週の場合を想定すると、以下のような検討スケジュールが考えられます。

  • 妊娠10週:既存の保険内容を確認し、不足があれば一般の医療保険を検討
  • 妊娠20週:一般の医療保険の審査が通らなければ、引受基準緩和型を検討
  • 妊娠30週以降:妊婦向け少額短期保険で今回の出産に備える

妊娠週数が進むほど選択肢は狭まります。妊娠中期までには方針を決めておきましょう。

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