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保険の審査に落ちたら?再申込で通るための対処法と判断基準

ウィズマネ生命保険編集部 ファイナンシャルプランナー

ウィズマネ生命保険では、生命保険会社のホームページや資料情報から、料金や保険内容を細かくまとめて紹介しています。ファイナンシャルプランナー(FP)ならではの視点でアドバイスしているので、これから生命保険の加入や変更を考えている方は是非チェックしてください。

保険の再申込とは、一度審査に落ちた(謝絶された)あとに、同じ保険会社または別の保険会社へ改めて申し込むことです。生命保険協会に加盟する生命保険会社は41社あり(2025年3月末時点)、審査基準は各社で異なるうえ非公開です。そのため、1社で断られても別の会社や別の商品で加入できるケースは珍しくありません

この記事では、保険の審査に落ちた経験がある方に向けて、再申込で審査を通過するための具体的な対処法と判断基準を解説します。

なお、保険会社間では謝絶(引き受けできなかった事実)そのものは共有されません。ただし、「契約内容登録制度」により、すでに成立している保険契約の保険金額・給付金日額・取扱会社名などの情報は保険会社間で確認できる仕組みになっています。つまり、「審査に落ちた履歴」が他社に伝わることはないため、別の保険会社への再申込は不利にはなりません。

保険の審査に落ちる主な理由と再申込の基本知識

「保険に申し込んだのに断られた」という経験をすると、もう保険に入れないのではないかと不安になるのではないでしょうか。しかし、審査に落ちたからといって、すべての保険の道が閉ざされるわけではありません。

保険会社が申込を謝絶(不承諾)する主な理由には、以下のようなものがあります。

審査で謝絶される主な理由

健康状態に関するもの

過去5年以内の病歴・治療歴・入院歴がある場合や、現在治療中・経過観察中の疾患がある場合が該当します。高血圧や糖尿病、精神疾患の治療歴などが典型的です。

告知内容に関するもの

健康診断で再検査・要精密検査の指摘があった場合や、BMIが基準範囲外の場合なども謝絶の理由になることがあります。

職業・年収に関するもの

危険度の高い職業や、保障額に対して年収が低い場合なども審査に影響する場合があります。

保険会社の告知書では、一般的に過去5年以内の病歴や治療歴を問う項目が設けられています。この5年という期間が、再申込のタイミングを考えるうえで重要な目安になります。

生命保険業界の規模(2024年度)
項目 数値 前年度比
生命保険協会 加盟会社数 41社(2025年3月末時点)
個人保険 新規契約件数 1,762万件 102.5%
個人保険 保有契約件数 1億9,530万件 100.2%(17年連続増加)

出典:生命保険協会『生命保険の動向(2025年版)』

毎年1,700万件以上の新規契約が成立していることからもわかるように、保険の審査は「落とすための試験」ではなく、リスクに応じた適切な引き受け条件を決めるためのプロセスです。審査に落ちた場合でも、条件や時期を変えて再チャレンジする余地は十分にあります。

FP
保険の審査に落ちたと聞くと「もう入れない」と思い込む方が多いのですが、実はそうとは限りません。保険会社は41社もあり、審査基準はそれぞれ異なります。A社で断られてもB社では問題なく加入できたというケースは、相談現場ではごく一般的です。まずは落ち着いて、次のステップを考えていきましょう。

審査に落ちた後の再申込で通過するための5つの対処法

保険の審査に落ちた後、どのように行動すれば再申込で加入できるのでしょうか。ここでは、断られた後に取るべき具体的な対処法を5つのステップで解説します。

再申込で審査を通過するための5ステップ

STEP1:謝絶理由を確認する(当日〜1週間)

まず、審査に落ちた理由を保険会社や担当者に確認しましょう。保険会社は具体的な引受基準を教えてくれませんが、「健康状態に関する理由」「告知内容に関する理由」など、大まかな方向性は確認できる場合があります。

STEP2:健康状態の改善・治療の完了を待つ(1か月〜数年)

健康状態が原因で断られた場合は、治療の完了や数値の改善を待つことが有効です。たとえば、高血圧で収縮期血圧が160mmHg以上だった方が治療により130mmHg台に安定すれば、再申込で通過できる可能性が高まります。

STEP3:別の保険会社に申し込む(1〜2週間)

審査基準は保険会社ごとに異なるため、別の保険会社に申し込むことで加入できる場合があります。前述のとおり、謝絶の事実は他社に共有されないため、不利になることはありません。

STEP4:保険の種類を見直す(1〜2週間)

通常の保険が難しい場合、引受基準緩和型保険や無選択型保険への切り替えを検討しましょう。詳しくは次のセクションで比較します。

STEP5:FPや保険代理店に相談する(随時)

複数の保険会社を取り扱う保険代理店やFP(ファイナンシャルプランナー)に相談すると、自分の健康状態に合った保険会社や商品を効率的に探すことができます。

保険タイプ別の比較|通常型・引受基準緩和型・無選択型の違い

保険の審査に落ちた方がまず検討すべきなのが、保険タイプの変更です。自分の状況に合った保険タイプを選ぶことで、加入の可能性が広がります。

保険タイプ別の特徴比較
項目 通常の保険 引受基準緩和型 無選択型
告知項目数 10〜15項目程度 3〜5項目程度 なし
保険料水準 標準 通常の1.5〜2倍程度※ 通常の2〜3倍程度※
保障開始 契約日から 契約日から(一部削減あり) 一定の免責期間あり
持病の保障 原則なし 悪化・再発も保障対象 既往症は一定期間免責
加入しやすさ 健康状態による 比較的加入しやすい ほぼ加入可能

※保険料の倍率は一般的な目安です。保険会社・商品・年齢・性別・保障内容によって大きく異なります。具体的な保険料は各保険会社の見積もりで確認してください。

※この比較表は一般的な傾向を整理したものであり、特定の保険商品に基づくものではありません。

引受基準緩和型保険は、告知項目が3〜5項目程度に絞られており、通常の保険で断られた方でも加入できる可能性があります。「過去2年以内に入院・手術をしたか」「現在がんの治療中か」など、限定的な質問に該当しなければ申し込めるのが特徴です。

ただし、保険料が割高になる点と、契約後一定期間(多くは1年間)は給付金が50%に削減される商品が多い点には注意が必要です。

無選択型保険は、告知や医師の診査が不要で、ほぼ誰でも加入できます。ただし、保険料がさらに割高になるうえ、既往症に対する免責期間(多くは90日〜2年間)が設けられているため、加入前に保障内容をよく確認してください。

FP
引受基準緩和型を「割高だから損」と避ける方がいますが、保障がまったくない状態のリスクと比べてどちらが大きいかを考えることが大切です。また、引受基準緩和型に加入した後、健康状態が改善してから通常の保険に切り替えるという二段構えの戦略もあります。まずは「入れる保険に入っておく」ことを優先しましょう。

告知書の書き方で差がつく|審査に通りやすい記載のポイント

保険の審査で意外と見落とされがちなのが、告知書の書き方です。同じ健康状態でも、告知書の記載内容によって審査結果が変わることがあります。

告知書の記載例|OK例とNG例の比較
場面 NG例(審査に不利になりやすい) OK例(正確で審査に有利になりやすい)
高血圧で通院中の場合 「高血圧で通院中」とだけ記載 「本態性高血圧で○○クリニックに通院中。○○薬を服用し、直近の血圧は130/82mmHg。合併症なし」
過去に手術歴がある場合 「3年前に手術を受けた」 「2023年○月に○○病院で胆のう摘出術を実施。術後経過良好、現在通院なし。再発なし」
健康診断で指摘がある場合 「健康診断で引っかかった」 「2025年○月の定期健康診断でLDLコレステロール値158mg/dLの指摘あり。○○クリニックにて再検査を受け、経過観察の判定」
精神疾患の既往がある場合 「うつ病になったことがある」 「2019年○月〜2021年○月まで○○クリニックでうつ病の治療(○○薬服用)。2021年○月に主治医より完治の診断。以降再発なし、通院なし」

※この比較表は告知書記載の一般的なポイントを示したものです。実際の告知書は保険会社ごとに形式が異なります。

告知書で意識すべき3つのポイント

1. 具体的に書く

病名、通院先、治療期間、服用薬、直近の検査数値など、できるだけ具体的に記載しましょう。あいまいな記載は、保険会社が最悪のケースを想定して判断する原因になります。

2. 改善・完治の事実を明記する

治療が終了している場合は、「完治」「寛解」「経過観察終了」などの状態と時期を必ず記載してください。

3. 検査結果の写しを添付する

告知書だけでなく、診断書や検査結果の写しを添付することで、審査がスムーズに進む場合があります。再検査の結果票のコピーを取っておくことをおすすめします。

告知書は「正確に・詳しく」書くことが鉄則です。持病を隠したり、治療歴を申告しなかったりする告知義務違反は、万が一のときに保険金・給付金が支払われない原因になります。不利になることを恐れて隠すよりも、正確に申告したうえで、自分に合った保険を選ぶことが長期的には安心につながります。

がん・持病がある場合の再申込|疾患別の審査傾向

持病や既往歴があって保険に断られた方にとって、「自分の病気でも入れる保険はあるのか」は最も知りたいポイントではないでしょうか。ここでは、審査に落ちやすい代表的な疾患について、再申込時の一般的な傾向を整理します。

疾患別の審査傾向と再申込の目安

がんの既往歴がある場合

がんの治療が終了し、最後の治療から5年以上経過して再発がない場合、引受基準緩和型保険や一部の通常の死亡保険・医療保険に加入できる可能性があります。ただし、一般のがん保険や三大疾病保障保険への加入は難しい傾向があります。これはあくまで業界の一般的な目安であり、保険会社や商品によって判断は異なります。

高血圧・糖尿病などの生活習慣病の場合

治療により数値がコントロールされていれば、条件付き(特定部位不担保や保険料割増)で通常の保険に加入できる可能性があります。告知書には直近の検査数値と治療内容を具体的に記載することが重要です。

精神疾患(うつ病・適応障害など)の場合

治療中の場合は通常の保険での加入は難しいことが多いですが、引受基準緩和型であれば加入できるケースがあります。完治後5年以上経過し、再発がなければ通常の保険に加入できる可能性が高まります。

いずれの場合も、保険会社の引受基準は非公開のため、「この条件なら確実に加入できる」とは断言できません。上記はあくまで業界の一般的な目安です。複数の保険会社に相談し、自分の状況に合った選択肢を比較検討することをおすすめします。

保険の審査に落ちた後の再申込でよくある質問

Q1. 保険の審査に落ちたことは他の保険会社にバレますか?

審査に落ちた(謝絶された)事実は、他の保険会社に共有されません。生命保険協会の「契約内容登録制度」では、引き受けできなかった場合はその登録事項が消去されると明記されています。ただし、すでに成立している保険契約の保険金額や取扱会社名などの情報は、過去5年以内の契約情報として保険会社間で確認できます。

Q2. 再申込はいつ頃するのがベストですか?

謝絶の理由によって異なります。健康状態が原因であれば、治療の完了や数値の改善を確認してからが望ましいです。一般的な目安として、最低でも3〜6か月程度、治療中の病気がある場合は完治後1〜5年程度の期間を空けることが推奨されます。

Q3. 引受基準緩和型保険は損ですか?

保険料は通常の保険より割高になりますが、持病があっても加入でき、持病の悪化・再発も保障対象になるメリットがあります。「保障がまったくない状態」と比較すれば、必要な保障を確保できる点で十分な価値があります。

Q4. 告知で嘘をついたらどうなりますか?

告知義務違反に該当し、保険金・給付金が支払われないだけでなく、契約が解除されるリスクがあります。解除された場合、それまでに支払った保険料は原則として戻りません。正確に告知したうえで、自分に合った保険を選ぶことが最も確実な方法です。

Q5. 何社くらいに申し込めばいいですか?

同時に何社でも申し込むことは可能ですが、複数の保険会社を取り扱う代理店やFPに相談すれば、自分の状況に合った保険会社を効率的に絞り込めます。一般的には2〜3社程度を比較検討するのが現実的です。

保険に断られても諦めない|再申込で通過するために

保険の審査に落ちても、別の会社への申込・保険タイプの変更・告知書の書き方の工夫など、再申込で通過するための方法は複数あります。まずは謝絶理由を確認し、自分に合った対策を選びましょう。

再申込までの5ステップ(まとめ)

STEP1:謝絶理由を確認する

保険会社や担当者に大まかな理由を聞き、次のアクションの方向性を決めます。

STEP2:健康状態の改善を図る

治療の完了や数値の安定を待ちましょう。期間は疾患により3か月〜数年が目安です。

STEP3:別の保険会社に申し込む

審査基準は41社それぞれ異なります。謝絶の事実は共有されないため、安心して再申込できます。

STEP4:保険タイプを見直す

通常の保険が難しければ、引受基準緩和型や無選択型への切り替えを検討しましょう。

STEP5:FP・保険代理店に相談する

複数社を比較できる専門家に相談することで、効率的に自分に合った保険を見つけられます。

保険に入れないと思い込んで何も行動しないのが最もリスクの高い選択です。この記事で紹介した方法を参考に、ぜひ一歩踏み出してみてください。

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