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糖尿病でも生命保険に入れる?HbA1c値別の審査の目安と選び方

ウィズマネ生命保険編集部 ファイナンシャルプランナー

ウィズマネ生命保険では、生命保険会社のホームページや資料情報から、料金や保険内容を細かくまとめて紹介しています。ファイナンシャルプランナー(FP)ならではの視点でアドバイスしているので、これから生命保険の加入や変更を考えている方は是非チェックしてください。

糖尿病があっても生命保険に加入できます。HbA1c値が低く合併症がなければ通常の生命保険に条件付きで加入できる可能性があり、治療中でも引受基準緩和型保険や無選択型保険など複数の選択肢があります。ただし、保険会社によって審査の判断は大きく異なるため、1社で断られても諦める必要はありません。この記事では、糖尿病予備軍から治療中の方まで、それぞれの状況に合った保険の種類と加入に向けた具体的な行動ステップを解説します。

糖尿病でも生命保険に加入できる仕組みと審査の基本ルール

生命保険の審査において、糖尿病は加入不可ではなく条件次第で加入可能な疾患として扱われます。審査では病気の有無だけでなく、治療状況やコントロール状態が重視されます。

糖尿病の種類による審査判断の違い

糖尿病は大きく3つに分類され、それぞれ審査での評価が異なります。

  • 1型糖尿病:インスリン治療が必須となるため、審査は厳しくなる傾向があります
  • 2型糖尿病:遺伝的素因と生活習慣の両方が発症に関わる疾患であり、治療状況やコントロール状態によって審査結果が大きく変わります
  • 糖尿病予備軍(境界型):正常値と糖尿病の中間にあたり、告知内容によっては通常保険に加入できるケースもあります

保険会社が審査で重視する3つの数値

保険会社の審査では、以下の3つの医学的指標が重点的に確認されるとされています。

  • HbA1c値:過去1〜2ヶ月の平均血糖値を示す数値で、医学的には7.0%未満がコントロール良好の目安です
  • 空腹時血糖値:医学的な糖尿病の診断基準は126mg/dL以上とされています
  • 合併症の有無:網膜症・腎症・神経障害などの合併症があると審査が厳格化する傾向があります
FP
よくあるのはHbA1cが基準値を少し超えているというケースです。この場合、保険会社によって判断が分かれるため、1社で断られても諦めないでください。

告知が必要な項目と通過しやすい条件

告知書では、糖尿病の診断時期、現在の治療内容、直近の検査数値、合併症の有無などを記載します。

ポイント


HbA1c 7.0%未満、合併症なし、投薬治療で数値が安定している場合、条件付きで通常の生命保険に加入できる可能性が高まります。ただし、保険会社によって判断は異なります。

HbA1c値と合併症の有無で変わる審査通過の可能性

「自分のHbA1c値だと、どの保険に申し込めるのだろう」と気になっている方も多いのではないでしょうか。ここでは審査での傾向を整理します。

HbA1c値による審査の一般的な傾向

HbA1c値は糖尿病のコントロール状態を示す指標として、審査で重視されるとされています。ただし、保険会社の引受基準は非公開であり、同じHbA1c値でも保険会社によって判断が異なります。以下はあくまで業界で一般的にいわれている傾向です。

HbA1c値が低いほど通常の生命保険に加入できる可能性は高まりますが、6.5%以上で糖尿病と診断される基準値のため、この値に近づくほど加入が難しくなる傾向があります。HbA1c値が糖尿病の診断基準を超えている場合でも、コントロールが良好であれば条件付き(保険料割増・特定部位不担保)で加入できるケースがあります。一方、コントロールが不良な場合は引受基準緩和型保険や無選択型保険が現実的な選択肢となります。

注意ポイント


HbA1c値だけでなく、年齢、治療内容、合併症の有無、他の検査項目なども総合的に評価されます。数値だけで加入可否を判断せず、複数の保険会社に相談することが大切です。

合併症がある場合の審査厳格化

糖尿病の三大合併症(網膜症・腎症・神経障害)がある場合、審査は厳しくなります。

注意ポイント


合併症が進行している場合、引受基準緩和型保険でも加入を断られることがあります。早めの保険加入検討が重要です。

治療状況別の審査通過可能性

以下の表は、治療状況ごとの審査通過可能性の一般的な傾向です。保険会社の引受基準は非公開のため、実際の判断は会社ごとに異なります。

治療状況 HbA1c値の傾向 合併症 通常保険 引受基準緩和型
食事・運動療法のみ 低め なし 加入可能性あり 加入しやすい
経口薬治療中 安定 なし 条件付き可能性あり 加入しやすい
経口薬治療中 やや高め なし 難しい場合が多い 加入しやすい
インスリン治療中 問わず なし 難しい場合が多い 審査次第
インスリン治療中 問わず あり 難しい 難しい場合がある

※上記は業界の一般的な傾向を整理したものであり、特定の保険会社の基準ではありません。

糖尿病の人が選べる4つの生命保険タイプと加入条件

糖尿病でも加入できる生命保険は複数あります。それぞれの特徴を把握し、自分に合った保険を選びましょう。

引受基準緩和型保険の特徴

引受基準緩和型保険は、告知項目が3〜5項目程度に限定された保険です。糖尿病治療中でも加入しやすい一方、通常の保険と比べて保険料が割高(通常の1.5〜2倍程度)になります。

  • 告知項目が少なく、糖尿病でも加入しやすい
  • 契約から一定期間は給付金が50%に削減される商品がある一方、削減期間のない商品も増えている
  • 持病による入院・手術も保障対象になる

無選択型保険の特徴と制限

無選択型保険は告知が一切不要な保険です。誰でも加入できる反面、制限事項があります。

  • 契約後一定期間内(商品により2年または3年など)に病気で死亡した場合は、払込保険料相当額のみの支払い(不慮の事故や災害による死亡は契約当初から全額支払い)
  • 保険料は引受基準緩和型よりさらに高い
  • 加入年齢に上限が設けられている商品がある

通常の生命保険に条件付きで加入するケース

HbA1c値が良好で合併症がない場合、特定部位不担保(特定の部位・疾病を保障対象外とする条件)や保険料割増などの条件付きで通常の生命保険に加入できる可能性があります。

FP
経口薬でHbA1c値が安定している方であれば、割増保険料の条件付きで通常の定期保険に加入できるケースもあります。ここで意外と見落としがちなのが、同じ条件でも保険会社によって割増率が大きく違う点です。A社で保険料が2倍になると言われても、B社では1.3倍で済むこともあります。必ず複数社に審査を申し込んでみてください。

保険タイプ別の比較

保険タイプ 告知 保険料の傾向 保障開始 糖尿病への対応
通常の生命保険 詳細な告知必要 標準〜割増 契約後すぐ 条件付き加入の可能性
引受基準緩和型 3〜5項目程度 通常の1.5〜2倍程度 商品により削減期間あり 加入しやすい
無選択型 不要 緩和型より高い 一定期間は既払込保険料相当(商品による) 誰でも加入可能
糖尿病専用保険 糖尿病に特化した告知 商品による 商品による 専門的な保障あり

※上記は各保険タイプの一般的な特徴を整理したものです。商品によって条件は異なります。

糖尿病予備軍(境界型)の人が保険加入で知っておくべきこと

糖尿病予備軍と診断された場合でも、告知義務が発生することがあります。早めの対応が将来の選択肢を広げます。

予備軍でも告知義務が発生するケース

健康診断で境界型要経過観察と指摘された場合、告知書の質問内容によっては記載が必要です。

  • 過去5年以内に医師から指摘を受けた場合は告知対象となることが多い
  • 空腹時血糖値が110〜125mg/dLの範囲は境界型として告知が必要なケースがあります
  • HbA1c5.6%以上は正常高値〜境界型に該当し、告知対象となることがあります(6.5%以上は糖尿病型の診断基準)
FP
予備軍の段階で保険に加入しておくと、将来糖尿病に進行した場合でも保障はそのまま継続され、保険料も上がりません。よくある誤解ですが、予備軍でも数値によっては告知が必要になります。健康診断の結果票は捨てずに保管しておくと、告知書の記入がスムーズです。

診断前に加入するメリットと注意点

糖尿病と正式に診断される前であれば、通常の生命保険に加入しやすい状況です。ただし、告知義務違反には十分注意してください。

注意ポイント


健康診断で指摘を受けているのに告知しなかった場合、告知義務違反として保険金が支払われない可能性があります。指摘を受けた内容は正直に告知してください。

生活習慣改善後の選択肢

予備軍の段階で生活習慣を改善し、数値が正常範囲に戻った場合は、改めて通常の生命保険への加入を検討できます。

糖尿病と生命保険に関するよくある質問

糖尿病が完治したら通常の保険に切り替えられますか?

糖尿病は基本的に完治という概念がなく、寛解やコントロール良好という状態になります。数年間にわたり良好な状態が続けば、新規で通常の生命保険に加入申込できる可能性があります。ただし、過去の病歴は告知が必要です。

告知で糖尿病を隠すとどうなりますか?

告知義務違反に該当し、保険金が支払われない、または契約が解除されるリスクがあります。糖尿病に関する医療記録は健康保険の利用履歴などから確認されるため、隠し通すことは困難です。

糖尿病でも死亡保険金は満額受け取れますか?

正しく告知して加入した保険であれば、死亡原因が糖尿病やその合併症であっても、死亡保険金は満額支払われます。引受基準緩和型保険の場合、商品によっては契約から一定期間は保険金が削減されることがあるため、契約内容を確認してください。

加入後に糖尿病が悪化した場合の保障はどうなりますか?

加入時に正しく告知していれば、加入後に糖尿病が悪化しても保障は継続されます。保険料が上がることもありません。

糖尿病で保険に入る場合、1型と2型で審査の違いはありますか?

1型糖尿病はインスリン治療が必須のため、2型と比べて審査が厳しくなる傾向があります。ただし、1型でもHbA1c値が安定し合併症がなければ、引受基準緩和型保険には加入しやすい状況です。

複数の保険会社に同時に審査を申し込んでも問題ありませんか?

問題ありません。保険会社ごとに審査基準が異なるため、むしろ複数社に事前審査(仮審査)を申し込むことが推奨されます。事前審査の段階では信用情報に影響はありません。

糖尿病の治療状況に合わせた保険選びの行動ステップ

糖尿病があっても生命保険に加入できます。まずは直近のHbA1c値と合併症の有無を確認し、複数社に事前審査を申し込むことが最初のステップです。

ステップ1:現在のHbA1c値と合併症の有無を確認する

直近の健康診断結果や主治医からの情報をもとに、現在の状態を正確に把握しましょう。

厚生労働省の患者調査(令和5年)によると、糖尿病の総患者数(継続的に医療を受けていると推計される患者数)は以下の通りです。

糖尿病の種類 総患者数 うち合併症なし
1型糖尿病 約12万2千人 約7万3千人
2型糖尿病 約363万9千人 約280万4千人

出典:厚生労働省『令和5年患者調査』第160表 傷病基本分類別総患者数

2型糖尿病の総患者数約363万9千人のうち、合併症を伴わない方が約280万4千人と大部分を占めています。合併症がなくHbA1c値が安定していれば、保険の選択肢は広がります。

ステップ2:複数の保険会社に事前審査を申し込む

保険会社によって審査基準は異なります。1社で断られても、別の会社では条件付きで加入できる場合があります。事前審査(仮審査)を活用し、正式申込前に加入可能性を確認しましょう。

ステップ3:条件付き承諾の内容を比較して最適なプランを選ぶ

複数社から条件付き承諾を得られた場合は、保険料の割増率や特定部位不担保の内容を比較します。保険料だけでなく、保障内容全体で判断することが大切です。

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