吉野千本桜の遊覧フライトに5名乗り機を追加
空のモビリティプラットフォームを運営する株式会社AirX(東京都千代田区)は2026年3月26日、奈良県・吉野山の桜を上空から楽しめる「吉野桜ヘリコプター遊覧」において、新たに5名乗りヘリコプターでのプランを追加販売すると発表しました。前年の同プランが好評を博し、グループ・家族単位での需要に応えるかたちで定員枠を拡張したものです。
従来は少人数での搭乗を前提とした設定でしたが、今回の拡大により最大5名まで同乗可能となります。吉野山は日本有数の花見の名所であり、例年4月上旬から中旬にかけて千本桜が見頃を迎えます。価格の詳細はAirXの公式サイトおよびプレスリリースに掲載されており、フライト時間・コースにより異なりますが、複数名での利用を想定した貸切形式が基本となっています。
AirXの事業展開——ヘリから「空飛ぶクルマ」へ
AirXは遊覧フライトの企画・販売にとどまらず、次世代エアモビリティの社会実装を見据えた広範な事業展開を進めています。2025年3月にはシリーズBラウンドで合計12.5億円の資金調達を完了し、2027年の「空飛ぶクルマ」運航開始を目標に掲げています。
同社はブラジルの航空機大手エンブラエル傘下のEve Air Mobilityとeーフライトオレシ航空機2機の導入に向けた基本契約を締結(2026年2月)しており、国内では大分県・神奈川県相模原市・千葉県船橋市など複数の自治体と災害時の緊急輸送協定も結んでいます。大阪府・関西国際空港周辺でのエアタクシー実証運航や、御殿場プレミアム・アウトレットへの東日本初のバーティポート開設支援など、インフラ整備も着実に進んでいます。
富裕層向けサービスの実務的な活用ポイント
AirXが提供するプレミアムラインのサービスとして、双発ヘリコプター「Bell 429」を用いた会員制フライトサービスがあります。Japan Biz Aviationと連携したこのサービスは、ラグジュアリー層に特化した設計で、定期的なフライト利用を想定した会員制形式が採られています。
また、プライベートジェットとリゾートを組み合わせたパッケージとして、与論島の「プリシアリゾートヨロンスイートヴィラ」や長崎・壱岐の「Resort villa iki by ritomaru」への直行プランも販売実績があります。東京から軽井沢をヘリで結ぶ日帰りツアー(西武ホールディングスと連携)なども展開しており、移動そのものをラグジュアリー体験として設計する方向性が明確です。
手配はAirXの公式サイト「AIROS Skyview」から可能で、当日枠の公開も行われています。貸切・プライベート利用を希望する場合は、事前に同社へ直接問い合わせるのが確実です。