お金のストレスとは、日々の収支管理や将来の資金不安から生じる精神的な負担感のことです。このストレスを解消する方法は、見る数字を減らすこと。すべての収支を把握しようとするほど、かえって不安が増す人は少なくありません。この記事では、残高だけを確認する習慣でお金のストレスを軽くする方法を解説します。
お金のストレスは「見えすぎ」から生まれている
家計管理を頑張ろうとして、クレジットカードの明細、銀行口座の入出金、ポイント残高、投資の評価額まで毎日チェックしていませんか。実はこの情報過多こそがストレスの原因になっています。
厚生労働省の国民生活基礎調査(令和6年)でも、生活が苦しいと感じている世帯は全体の58.9%にのぼり、お金の不安は多くの家庭に共通する問題です。
出典:厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」
ただし、この不安の原因は収入の少なさだけではありません。「ちゃんと管理しなきゃ」という思い込みも、ストレスを大きくしている要因のひとつです。
「ちゃんと管理しなきゃ」が逆効果になる理由
日本FP協会の調査では、収入のある20〜30代で将来のお金に不安がある人のうち「適切な家計管理が有効」と考える人は52.7%いる一方、実際に家計管理を実施している人は32.4%にとどまります。
| 対策 | 有効だと思う | 実際に実施 | 差 |
|---|---|---|---|
| 節約をする | 59.1% | 55.8% | 3.3pt |
| 適切な家計管理をする | 52.7% | 32.4% | 20.3pt |
| 長期的な投資をする | 50.7% | 30.1% | 20.6pt |
出典:日本FP協会「これからのお金と給料に関する意識調査」2023年(n=491・収入のある20〜39歳・お金の不安がある人ベース)
家計管理も投資も「やった方がいい」とわかっていても実行できていない人が約20ポイントも多い。この理想と行動のギャップがお金のストレスの正体です。管理のハードルをとことん下げる発想が必要です。
お金のストレス解消は残高確認だけでOK
見るべき数字は生活用口座の残高1つだけで十分です。朝30秒、銀行アプリを開いて残高を確認し、今週あといくら使えるかを把握する。これだけでお金の不安の軽減が期待できます。
毎日見なくていい項目リスト
- クレジットカードの利用明細(※不正利用の確認は月1回は行いましょう)
- 投資信託や株式の評価額
- 各種ポイントの残高
- 細かい費目ごとの支出額
投資の評価額やポイント残高は月に1回、あるいは3か月に1回の確認で十分です。
残高確認を習慣にする3ステップ
STEP1. スマホのホーム画面に銀行アプリを配置する(設定1分)
目に入る場所にアプリがあれば、わざわざ探す手間がなくなります。1タップで開ける状態にしておきましょう。
STEP2. 朝のルーティンに紐づける(習慣化まで約1週間)
歯磨きの後やコーヒーを淹れる前など、既存の習慣の直後に残高チェックを入れると定着しやすくなります。
STEP3. 先取り貯金と組み合わせて「残高=使えるお金」にする(設定10分)
給料日に貯蓄分を別口座へ自動で移しておけば、生活費口座の残高がそのまま使っていい金額になります。残高を見るだけで判断が完結する仕組みです。
ウィズマネ編集部に寄せられる声の中には、
という方は少なくありません。
残高を見るだけで日常のお金判断が楽になる
お金のストレス解消法は、残高だけを見る習慣を持つことです。生活用口座の残高を確認するだけで、今使える金額が分かります。
この習慣が身につくと「あといくら使える?」に即答できる状態になります。買い物の前に残高を見れば使っていい金額が明確になり、罪悪感なくお金を使えます。迷いが減ると買い物自体が楽しくなり、お金への苦手意識も薄れていきます。
明日の朝、まずは残高を1回だけ見ることから始めてみてください。お金に対する気持ちが少し変わるはずです。
お金のストレス解消法に関するよくある質問
お金のストレスの主な原因は?
収入の不足だけでなく、明細を細かくチェックしすぎる情報過多も大きな原因です。管理しなきゃという思い込みが、できない自分への落ち込みにつながります。
家計簿をつけなくても大丈夫?
日常的にはつけなくても問題ありません。残高確認だけで使えるお金の把握は十分にできます。家計簿は月1回の振り返り用と割り切るのがおすすめです。
残高確認は毎日必要?
毎日がベストですが、週2〜3回からでも効果があります。頻度よりも「残高だけを見る」というルールを守ることが大切です。
先取り貯金の目安額は?
手取り収入の10〜20%が一般的な目安です。まずは月5,000円や1万円など無理のない金額から始めてみてください。