WealthNaviでいうほったらかしとは、初期設定のあとは売買判断をせず、自動積立と自動リバランスに任せ続けることです。結論から言うと、過去の運用実績では、暴落時に売らず積立を続けた人ほど高いリターンを得ています。
高リスクのモデルケースでは、暴落を含む約10年で累積+141%に達しました。2020年のコロナショックや2022年の米国株下落を経ても、放置した人が勝った理由を具体的なデータで解説します。
WealthNaviはほったらかしで勝てる?暴落を乗り越えた運用実績
下がっている今のうちに売らないと、もっと損をするのでは。暴落時に多くの人が抱く直感です。しかし、この直感どおりに動いた人が得をしたとは限りません。
2020年のコロナショックと2022年の調整局面では、WealthNaviの運用資産も一時的に大きく目減りしました。怖くなって売却した人もいれば、何もせず放置した人もいます。
どちらが正解だったのか。公開されている運用実績は、売らずに続けた人の圧勝を示しています。
ほったらかしを貫いた人の運用実績を数字で確認する
公開されているモデルケースを見てみましょう。サービス開始時に100万円、その後は毎月3万円を積み立てながら売らずに保有し続けた場合、円建ての累積元本466万円に対して、リスク許容度5では資産評価額が約1,123万円まで増えています。最もリスクの低いリスク許容度1でも、累積元本を大きく上回りました。
この期間にはコロナショックも2022年の下落も含まれています。暴落を経験したうえでこの成績だという点が重要です。
| リスク許容度 | 円建て累積リターン | 資産評価額の目安 |
|---|---|---|
| リスク許容度1(低リスク) | +76.5% | 約823万円 |
| リスク許容度5(高リスク) | +141.0% | 約1,123万円 |
※初回投資100万円+毎月3万円の積立を継続し、売却せず半年ごとに自動リバランスした場合のモデルケース。手数料(年率1%・税込1.1%)控除後、円建て、2026年3月末時点。割合は資産評価額÷累積元本額-1で算出(年率ではない)。最新の運用実績は時期により更新されます。
出典:WealthNavi for auじぶん銀行「運用実績」
暴落中も売らずに積立を続けたからこそ、安くなった時期に多く買い付けられ、回復局面でこの成果につながっています。
一方、2020年3月の底値付近で怖くなって売り、回復を待ってから買い戻そうとした場合はどうでしょうか。相場の回復は一本調子ではなく、短期間に集中して起こることが多いため、買い戻すタイミングを計っているうちに上昇局面を逃しやすいのが実情です。結果として、安く売って高く買い直すことになりがちです。
検証結果のポイント
- 暴落を含む期間でも、売らずに続けたモデルケースは大きくプラス
- 相場の回復は集中的に起こり、売買のタイミングを当てるのは難しい
- 結果として、放置した人が最も高いリターンを記録
慎重な人ほど売りたくなるのはなぜか
下落が続くと、これ以上損をしたくないという心理が強く働きます。人は得をする喜びより、損をする痛みのほうを強く感じる生き物で、同じ金額でも損失の痛みは利益の喜びの約2倍とされます(行動経済学でいう損失回避)。
だからこそ、慎重な人ほど今売らないとというプレッシャーを感じやすいのです。けれど結果的には、その心理に従って売った人より、何もしなかった人が得をしてきました。
投資を始めても、
と感じている方は少なくありません。
ほったらかしが勝つ理由は市場の回復と判断疲れの回避にある
放置が勝つ理由は2つあります。1つは市場の回復パターン、もう1つは脳の仕組みです。
暴落からの回復は短期間に集中して起こる
過去の暴落を振り返ると、相場は数ヶ月から数年かけて値を戻してきました。しかも回復はゆっくりではなく、短期間に急激に起こることが多いものです。だからこそ、売って様子を見ているとこの急回復を取り逃しやすくなります。
長期保有のデータも、これを裏づけます。国内外の株式・債券に分散して積み立てた場合、保有期間が長いほど成果のブレが小さくなることが、金融庁の試算で示されています。
| 保有期間 | 運用成果(年率) | 元本割れの可能性 |
|---|---|---|
| 5年 | -8%〜+14% | あり |
| 20年 | +2%〜+8% | 過去実績ではなし |
※WealthNavi固有のデータではなく、長期・分散・積立投資全般の傾向を示すもの。
出典:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」Lesson4(資産・地域を分散して積立投資を行った場合の運用成果の実績〔保有期間別〕)
ほったらかしは脳の判断疲れを取り除く
お金の判断は、脳にとって負荷の大きい作業です。毎日残高を確認して売るべきかと考え続けると、それだけで判断力が消耗し、ふとした不安に流されやすくなります。ほったらかしは、この考え続ける負荷そのものを脳から下ろす方法でもあるのです。見なければ悩まない。悩まなければ、衝動的な売却も起きません。
WealthNaviは下落時にも自動でリバランス(資産配分の調整)を行うため、放置していても割安になった資産を自動で買い増す効果が働きます。判断を手放しても、仕組みが代わりに動いてくれるわけです。
ほったらかしが最適解になる条件と向いている人
WealthNaviの運用実績は、ほったらかしでも十分に資産が増えうることを示しています。暴落時に売らず放置した人ほど高いリターンを得ており、退屈に思える運用こそが長期では勝ちやすい戦略です。
ただし、放置がうまく機能するには条件があります。
放置が最適解になる3つの条件
- 生活防衛資金が別にある:6ヶ月〜1年分の生活費を預貯金で確保
- 10年以上の投資期間を想定:短期で使う予定のお金は入れない
- 暴落時に見ない仕組みを作る:アプリの通知をオフにする、ログイン頻度を減らす
特に慎重なタイプの人は、触らない環境を先に整えておくことが大切です。毎日残高を見る習慣があると、下落時に不安が増幅します。チェックは月1回と決めておくだけでも、余計な判断を避けられます。
結論として、WealthNaviの運用実績が教えてくれるのは、退屈な運用こそ最後に勝ちやすいという事実です。暴落が来ても慌てず、生活防衛資金を確保したうえで放置する。これが、慎重な人にとっても最もシンプルで再現しやすい資産形成の方法です。
WealthNaviのほったらかし運用に関するよくある質問
暴落時は本当に売らない方がいいのですか?
過去のモデルケースでは、暴落を含む期間でも売らず続けた場合に累積で大きくプラスになっています。相場の回復は短期間に集中するため、慌てて売ると回復局面を逃しやすくなります。ただし過去の実績であり、将来を保証するものではありません。
WealthNaviは少額からでも始められますか?
モデルケースは初回100万円+毎月3万円ですが、これは実績紹介のための条件です。実際には少額の積立からでも同じ考え方で運用でき、まとまった資金がなくても始められます。最低投資額は変更される場合があるため、最新の条件は公式サイトでご確認ください。
ほったらかしでも、まったく確認しなくて大丈夫ですか?
毎日確認する必要はありません。むしろ確認頻度と運用成績に正の相関はなく、見るほど不安で売りたくなりがちです。月1回程度、資産状況とライフプランの変化を見直す程度で十分です。
新NISAと併用できますか?
WealthNaviには新NISAに対応した「おまかせNISA」があり、非課税枠を使った運用が可能です。非課税のメリットを受けたい場合は対応プランを選ぶとよいでしょう。
ほったらかし運用が向かない人はいますか?
近いうちに使う予定のあるお金で運用する人、生活防衛資金を確保せずに投資する人、値動きを見ると判断を変えてしまう人には向きません。元本割れのリスクがある商品である点と、手数料が年率1%(税込1.1%)かかる点も、始める前に理解しておく必要があります。