「精神疾患になっても生命保険に入れるのかな?」
「精神疾患になって万が一が心配」
「精神疾患の生命保険は高いのかな?」
と悩んでいませんか。
結論を先にお伝えすると精神疾患になっても生命保険に加入することはできます。でも難しいのは事実です。
精神内科や心療内科の受診は告知義務となります。
受診履歴があるとリスクが高いと判断され、保険の契約は難しくなります。
この記事では
- 精神疾患をわかりやすく解説
- 精神疾患でも加入しやすい生命保険の種類
- 精神疾患で加入できる生命保険料
についてご紹介していきます。
精神疾患で生命保険に入れるのか悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
精神疾患について解説します
精神疾患は思考の障害、感情の障害、行動に異常が生じる病気です。これにより日常生活に支障をきたし、自殺や暴力行為のリスクを高めるといわれています。
原因が1つでないことも多く、相互の影響により発症していることもあります。
精神疾患の患者数はどれくらいいるの?
| 年 | 患者数 |
| 令和2年 | 586万1,000人 |
| 平成29年 | 389万1,000人 |
| 平成26年 | 361万1,000人 |
年代別の精神疾患の患者数
| 平成26年 | 平成29年 | 令和2年 | |
| 25歳未満 | 36万3,000人 | 38万5,000人 | 79万人 |
| 25歳以上65歳未満 | 192万6,000人 | 206万人 | 301万9,000人 |
| 65歳以上 | 132万7000人 | 145万4,000人 | 205万9,000人 |
| 合計 | 361万1,000人 | 389万1,000人 | 586万1,000人 |
出典:令和5年版 障害者白書 参考資料 障害者の状況 内閣府 図表4
※四捨五入で人数を出しているため、合計が一致しない場合があります。
精神疾患の患者数の表を見ると直近3年では約200万人が増加しています。
精神疾患が増加する理由としては、高齢者人口の増加が挙げられます。高齢になると身体機能の低下が見られ、認知症をきたすと精神疾患が認められるケースも増えてくるでしょう。
また情報過多な現代では、テレビやスマートフォンの長時間の使用により生活リズムが崩れています。結果として脳が休息をとれず脳内伝達物質の乱れにより、うつ状態の精神疾患をきたすことが起こります。
10年間の経過推移を見ても、今後増加傾向が続くでしょう。
精神疾患の代表的な5つの症状
- 統合失調症
- 気分障害
- てんかん
- 依存症
- 高次脳機能障害
の5つを紹介していきます。
統合失調症
統合失調症は、こころや考えがまとまりづらくなってしまう比較的一般的な病気です。
症状には、
- 幻想と妄想を見る
- 意欲の低下
- 疲れやすく集中力が保てない
- 相手の話の内容がつかめない
- 思い込みが激しくなる
があります。
気分障害
気分障害は、気分の波が主な症状として表れる病気で、うつ病や双極性障害(躁うつ病)と呼ばれています。
症状には、
- うつ状態気持ちが強く落ち込み、何事にもやる気がでない、疲れやすい
- 躁状態
気持ちが過剰に高揚、ちょっとしたことに敏感、他人に対して怒りっぽい
があります。
てんかん
てんかんは、何かの原因で一時的に脳の一部が過剰に興奮することにより、発作が起きる病気です。
症状として、
- 発作にはけいれんを伴うもの
- 突然意識を失うもの
- 意識はあるが認知の変化を伴うものなど
があります。
依存症
依存症は、特定の行為を繰り返さないと満足できない状態で、やめたくてもコントロールできない状態です。
症状として、
- 慢性・進行性
- とらわれ、のめり込み
- 問題を否認する
- アルコール依存、薬物依存、ギャンブル依存など
があります。
高次脳機能障害
高次脳機能障害は、交通事故や脳血管障害などの病気により、脳にダメージを受けることで生じる認知や行動に生じる障害。外見からはわからない「見えない障害」と言われています。
症状として、
- 記憶障害:すぐに忘れてしまう
- 注意障害:集中力が続かない
- 遂行機能障害:自分で計画を立てて物事を実行することや効率よく順序立てられない
- 社会的行動障害:ささいなことでイライラ、興奮しやすい
- 失語症(聞くこと・話すことなどの障害)を伴う場合がある
があります。
出典:厚生労働省 精神障害(精神疾患)の特性
上記5つは一部の例です。自己判断が難しいので、必ず専門医に相談してください。
精神疾患でも加入しやすい2つの生命保険
引受基準緩和型保険
引受基準緩和型保険は、持病や入院歴があっても加入しやすい保険で、告知内容が一般の生命保険より少ないのが特徴です。
基準が緩和されている分、保険料が通常より高くなります。
加入すると一定期間の給付金額が減額される場合もあるので、契約時に確認をしましょう。
無選択型保険
無選択型保険は持病があっても告知なしで加入できるのが最大の特徴の保険です。
病歴や年齢の制限で加入できない人を対象とした保険で、引受基準緩和型保険より加入しやすい保険です。
条件が緩いので保険料が高く、補償範囲は薄くなるデメリットがあります。
保険金の上限額は低く、通常の保険や引受基準緩和型保険に加入できない場合は検討してみてください。
精神疾患でも加入できる生命保険の3つの告知例
生命保険に加入するには必ず告知をしなければなりません。身長や体重、健康状態、過去の通院歴や入院歴などを問うもので、ありのままに保険会社に伝える義務があります。
内容により保険会社が判断し、保険契約をするかを決められます。
精神疾患の保険に加入する場合も通常の保険と同じような告知義務があります。
告知義務は保険によってさまざまですが、通常保険より告知義務が少ない引受基準緩和型保険だと3つほどの告知義務になります。
引受基準緩和型保険の告知例
- 最近3か月以内に、医師から入院・手術・検査のいずれかをすすめられたことがありますか。
- 過去2年以内に、病気やケガで入院をしたこと、または手術をうけたことがありますか。
- 過去5年以内に、がんまたは上皮内新生物・肝硬変・統合失調症・認知症・アルコール依存症で、医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかをうけたことがありますか。
オリックス生命の引受基準緩和型保険の場合、上記3つに当てはまらなければ精神疾患でも生命保険に加入することができます。
しかし、この質問に該当する場合は無選択型保険の選択を検討しましょう。
なぜ告知に5年の期限があるのかというと、5年は病院で通院履歴などのカルテの保存が義務付けられているからです。
保険会社は保険支払いのため、契約者の通院履歴などを調べています。告知内容をごまかすことができません。必ず違反となりますので正しく回答しましょう。
精神疾患で加入できる生命保険の金額を知りたい!
引受基準緩和型保険3商品の保険料を比較
40歳・男性・10年払込の契約条件で3つの生命保険会社を比較してみました。
| 保障金額 | T生命(保険料) | O生命(保険料) | A生命(保険料) |
| 500万円の場合 | 3,445円/月 | 3,755円/月 | 3,020円/月 |
| 1,000万円の場合 | 6,890円/月 | 7,210円/月 | 5,790円/月 |
生命保険会社3社を比較してみると、保障金額500万円の場合では月の保険料は3,000円台で、保障金額が1,000万円の場合では月の保険料が5,790円から7,210円の範囲で変動があり、最低と最高では1,000円以上の差がありました。
引受基準緩和型保険3商品の保障内容を紹介
T生命の引受基準緩和型保険
T生命の引受基準緩和型保険
- 保険期間・・・保険期間は10年のみ
- 保障上限額・・・
39歳以下:4,000万円
40歳から45歳:3,000万円
46歳以上:2,000万円
契約条件が40歳・男性・10年払込の場合の毎月の保険料をまとめてみました。
| 保障金額 | 保険料(月々) |
| 500万円 | 3,445円 |
| 1,000万円 | 6,890円 |
| 1,500万円 | 10,025円 |
| 2,000万円 | 13,367円 |
| 3,000万円 | 19,223円 |
O生命の引受基準緩和型保険
O生命の引受基準緩和型保険
- 保険期間・・・10年から35年、または60歳満了から90歳満了までを選択可能
- 保険上限額:1,000万円まで
契約条件が40歳・男性・10年払込の場合の毎月の保険料をまとめてみました。
| 保障金額 | 保険料(月々) |
| 500万円 | 3,755円 |
| 1,000万円 | 7,210円 |
A生命の引受基準緩和型保険
A生命の引受基準緩和型保険
- 保険期間・・・10年または55歳満了から70歳満了までを選択可能
- 保険上限額:2,000万円まで
契約条件が40歳・男性・10年払込の場合の毎月の保険料をまとめてみました。
| 保障金額 | 保険料(月々) |
| 500万円 | 3,020円 |
| 1,000万円 | 5,790円 |
| 1,500万円 | 8,560円 |
| 2,000万円 | 11,330円 |
無選択型保険の保障内容例を紹介(M生命の場合)
M生命の無選択型保険
- 保険期間・・・10年、20年、100歳までを選択可能
契約条件が40歳・男性・10年払込の場合の毎月の保険料をまとめてみました。
| 保障金額 | 保険料(月々) |
| 100万円 | 8,907円 |
| 150万円 | 13,361円 |
| 200万円 | 17,814円 |
万が一に備えて精神疾患でも生命保険に加入しよう!
取り扱っている保険会社は少ないですが、精神疾患でも加入できる生命保険を2つ紹介しました。
精神疾患の方は、告知義務が少ない引受基準緩和型保険の加入を検討し、加入できない場合には無選択型保険を検討してみてください。
無選択型保険は告知義務の必要がないので加入できますが、保険金額が高額なので最終手段として選択しましょう。